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ルーベンス ディアナ
本日はルーベンスのディアナを最後に特集しています。今回のルーベンスは楓は出遅れちゃったよぅ!

最初はこれまでの記事で使用したルーベンスの作品画像です。ルーベンスはいろいろな画家とコラボをして描いていますが、なかでもヤン・ブリューゲル(父)との共同制作は有名ですね。

Sight-1617 detail

ルーベンス/ヤン・ブリューゲル(父)
五感の寓意画(部分) プラド美術館


こちらは5枚の五感の作品がヤン・ブリューゲル(父)と共同制作をしています。過去記事「ブリューゲルとルーべンス 五感の寓意画」から5枚の作品他をご覧ください。また、二枚確認されている「パンとシュリンクス」もこの二人の共同制作のようです。

メトロポリタン美術館の「アケローオスの饗宴も二人の作品。

ところでルーベンスはたいへん助手の多い画家で、彼の作品はいろいろな助手の手が加えられています。もちろんそれはルーベンスのオリジナルですが、助手はルーベンスの作品を完全模写している場合があります。「聖アンブロシウスと皇帝テオドシウス」はヴァン・ダイクが模写。

助手の模写になるのですが、ルーベンスの「パリスの審判」もあります。ところがこの作品はたいへん貴重なものだと思います。

Jugement


ロンドン・ナショナル・ギャラリーの「パリスの審判」はルーベンスが最初のオリジナルを手直ししているもので、最初の原画どおりを模写(ドレスデン美術館 アルテ・マイスター絵画館所蔵)していたのです。

記事 「Rubens ルーベンスのヴィーナス」 から

たまーにですが、この原画の模写をルーベンスの「パリスの審判」としてアップしているのをお見かけします。でもそっくりですもの。大きな違いは二つ。すぐわかると思います。

Fortune


この模写のようにルーベンスの助手、ルーベンスと契約していた独立した画家たちが手を加えている作品もあります。作品の画家としてはルーベンスになります。たとえば次の作品です。

記事 「ルーベンス フォルトゥナ(女神)」

ヴァン・ダイクはルーベンスの工房にいましたから、ヴァン・ダイクの作品もルーベンスとして、あるいは模写として残っています。

Perseus Freeing Andromeda


そしてヤン・ヨルーダンスは、「Rubens ルーベンスのヴィーナス」 の記事にもあるように、作品画像が掲載されていますが、オイルスケッチの「ペーレウス(ペレウス)とテティスの結婚」(シカゴ美術館)も完成品の方はヨルーダンスが仕上げているそうです。

ヨルーダンスはフェリペ4世の依頼品だった「アンドロメダ」も、ルーベンスの死後に完成させています。下記記事にはルーベンスのペルセウスとアンドロメダを含め5枚の作品を掲載。

記事 「ルーベンスのアンドロメダ

Rodolfo I de Habsburgos Act of Devotion


この日本的情緒のある背景はヤン・ウィルデンスとの共同制作の作品で「ルドルフ1世のハプスブルグ家への献身」です。

ヴィレム・ファン・ハーヒトの「コルネリス・ファン・デル・ヘーストの収集室」には、ルーベンス自身も、そしてヤン・ウィルデンス(ヤン・ヴィルデン)の作品も作中に描かれています。

ルーベンスの主な作品は、こちらの記事で、ルーベンスの作品を扱った各記事へのリンクをしています。

XAI ルーベンス リヒテンシュタイン美術館

リヒテンシュタイン美術館はルーベンスの連作が目玉なのではないでしょうか。作品各記事のリンクのほか、この連作がすべて掲載されています。


 ルーベンスのヴィーナス 過去記事から
「ケレスとバッコスがいないとヴィーナスは凍えてしまう」

過去記事「愛と美の女神アプロディーテー ヴィーナスの誕生」に引用したルーベンスです。凍えるヴィーナス(ケレスとバッコスがいないとヴィーナスは凍えてしまう)にはウィーン美術アカデミー個人所蔵の作品があります。

カッセル州立美術館の「ケレスとバッコスがいないとヴィーナスは凍えてしまう」は「Life Style Concierge Private」の記事に移行しました!
ヴィーナス(ウェヌス)には、サンドロ・ボッティチェッリが描いた「ヴィーナスの誕生」のように、ウラノスから誕生したと伝えているヘシオドスの「神統記」から描かれたものや、アフロディーテ、ヴィーナス(ウェヌス)の絵画形式がいくつかありますね。

Venus frigida

凍えるヴィーナス 1615年
 アントウェルペン(アントワープ)王立美術館



ルーベンスの引用は、その絵画形式のなかでも「ケレスとバッコス、ヴィーナスの三位一体」の形式でご紹介しました。くわしい絵画形式、作品の寓意については過去記事「愛と美の女神アプロディーテー ヴィーナスの誕生」からご覧ください。「ヴィーナスの饗宴」では、4月の寓意 オウィディウス「祭暦」 から 描かれているのではとあります。

余談ですが、このアントウェルペン王立美術館所蔵の「凍えるヴィーナス」の座り方、アルテ・ピナコテーク所蔵の「スザンナと長老たち」(1636-39)を思い出してしまいます。そしてレンブラントの「スザンナと長老たち」(ベルリン国立美術館)です。wannkoさん、ケレスを記事にしていました。「女神ケレス」はルーベンスとスナイデルスのコラボです。


 ルーベンスの作品

ルーベンスの好きな作品は?と聞かれたら、まず「フォルトゥナ」、そしてこの「凍えるヴィーナス」、つぎに「アンドロメダ」とプラド美術館所蔵の方の2枚の「パリスの審判」です。圧倒されるのは「マリー・ド・メディシスの生涯でしょうか。

ところがダントツに好きなのが出てきました。あのアントワープ・ノートルダム大聖堂に納められている「十字架昇架」の右翼背面「聖エリギウス聖カタリナ」です。

The raising of the cross


記事 アントワープ・ノートルダム大聖堂 ルーベンス

上記の記事にはルーベンスが手がけた3つの祭壇画の背面がすべて掲載されています。クリックするととっても大きい画像です。ぜひ全身で「聖エリギウス聖カタリナ」をごらんになってください。天使もとってもいいんですから!そういえばルーベンスの修道女「アビラの聖テレサ(イエズスのテレジア)」もありました。


ルーベンス・ヌード ディドの死
ウェルギリウス「アエネイス 第4歌」

痛ましい王女ディドの自害の場面。自害に至るアエネイアスとの悲恋はパリスの審判がきっかけです。

記事 アエネーイスから アイネイアースと母ヴィーナス
記事 パリスの審判 三女神黄金の林檎を争うこと

初期の作品「楽園のアダムとイヴ」はとっても瑞々しい肉体美でしたのに。ルーベンスが死ぬまで手放さなかった「三美神」のルーベンス・ヌード。「ディドの死」では「三美神」ほどではありませんが、ルーヴル美術館のほうのディドの乳房は・・・。
こちらの作品記事は「Life Style Concierge Private」の記事に移行しました!
記事 「ルーベンスの三美神」 こちらの記事にヤン・ブリューゲル(父) との共同制作による「三美神」をはじめ、3枚のルーベンスの「三美神」をごらんいただけます。「ディドの死」が所蔵されているルーヴル美術館のルーベンス記事もあわせてどうぞ。

ほとんどの記事に「ルーベンス・ヌード(ルーベンス体型)」が綴られていますが、とってもコミカルに描かれているのは、「樽にまたがるバッカス」でしょうか。この作品もウフィツィ美術館とエルミタージュ美術館にあるようなので、どちらかが模写なのかもしれませんね。

どのようなことがきっかけで、ルーベンスの肉体表現が変化したのでしょうか。女性への価値観も変わったのかもしれません。


 ルーベンスの美少女

The Deposition detail


ボルゲーゼ美術館所蔵の「キリスト哀悼」の部分でマグダラのマリア。なんと真珠のような涙まで描かれています。 

ルーベンスの作品で、一番の美少女に楓は推薦します!この清楚さ。元娼婦とは思えません。

記事 ルーベンス 初期の作品 ここからどうぞ

楓は誘われたルーベンス記事はどうしようと思案中のところ、みんなどんどんアップしちゃって・・・。このごろダルダル(笑)、特にレンブラントではダルダル、ズルズルな sai がはりきっちゃって。好きなんですか、ルーベンス?

私は同時代のフェルメール、レンブラントより、ずっと好きです。それはルーベンスの生涯に生かされた画家以外にも通用するものを持っているからです。学者であり外交官でもあるルーベンス。

saiも書いていましたが、人との関係を良い関係に築ける能力があるようで見習いたいものです。


 ルーベンス ディアナ  Rubens's Diana

Peter Paul Rubens (1577-1640), Diana Bathing, ca.1635-40 Netherlands Institute for Cultural Heritage Rijswijk

ルーベンス 沐浴するディアナ(ディアナの水浴)
オランダ文化財研究所(ICN)




ルーベンスの描いたディアナで一番好きな作品沐浴するディアナ(ディアナの入浴)です。それ以外は・・・。

今回はテキスト作品を含めて、ルーベンスのディアナを10作品ほどご紹介します。

Diana and her Nymphs surprised by Satyrs 1638-1640-Museo Nacional del Prado

こちらはプラド美術館所蔵の「サテュロスに驚かされたディアナと彼女のニンフたち」(1638-40)は、好きなほうです。プラド美術館で調べましたら、「ファウヌスに驚かされた・・・」ではなく「サテュロスに驚かされた・・・」のタイトルでした。

プラド美術館にはDiana and her Nymphs, Hunting(ディアナとニンフの狩猟)もあります。1615年のDiana and Her Nymphs on the Hunt(ディアナのニンフの狩猟)はゲッティ美術館です。

Nymphs and Satyrs-1635-Museo Nacional del Prado

こちらもプラド美術館にあります。実はディアナは描かれていないようです。ディアナのニンフと解釈されている説があり取り上げました。この「ニンフとサテュロス」(1635)は、バッカスが描かれています。樽のようなバッカス

右下には可愛らしい幼子のサテュロスが、トラに葡萄をあげようとしているのか、あげるふりをしているのか、とっても仕草が愛らしい。
ほかにはルーベンスとフランス・スナイデルス(スネイデルス)の制作による1616年頃の作品で、「ディアナの狩猟からの帰還(追撃からのディアナの帰還)」はドレスデン美術館(アルテ・マイスター絵画館)に所蔵されています。

左にはバッカスやサテュロスが描かれています。花や籠の果物をスネイデルスが描いたそうです。ベオグラード・ナショナル・ギャラリーにあるルーベンスのもう一枚。「ディアナの追撃で捕らえたパン」というタイトルにもなっています。

こちらの作品記事は「Life Style Concierge Private」の記事に移行しました!

もう一枚の作品は、ルーベンスの名前しかありませんでしたが、獲物をもつニンフの顔が、ドレスデン美術館の女性の描き方と違います。この作品は模写もあり、その1枚はサザビーズに競売(Diana's Return From the Hunt by studio of Sir Peter Paul Rubens)にかけられていたようです。

クリスティーズで話題になったルーベンスは、元ダイアナ妃の出身スペンサー家の調度品の競売。昨年「司令官の肖像画」が落札されていま、真作か贋作かの調査中。
リヒテンシュタイン美術館には、「ディアナの狩猟」(1628)が所蔵されています。(リヒテンシュタイン美術館の記事から、ルーベンスの連作「執政官デキウス・ムスの死と勝利」も見れます。リヒテンシュタイン美術館のルーベンスといったらコレですね。)

英国のロイヤル・コレクションには「ディアナ?とニンフを覗くサテュロス」(1616)は、ルーベンス(Rubens)とフランス・スナイデルス(スネイデルス) Frans Snydersの共同制作の作品があります。

次はティツィアーノ・ヴェチェッリオ(Tiziano Vecellio)の描いた作品の模写。
こちらの作品記事は「Life Style Concierge Private」の記事に移行しました!

右がルーベンスのティツィアーノの模写「ディアナとカリスト」(個人所蔵)で、左がスコットランド・ナショナル・ギャラリー所蔵のティツィアーノ「ディアナとカリスト」(1556)です。どちらも嫌いですぅ。
ディアナは昔は月の女神ルナ、水の女神ヘカテーに同一視されていたようですが、狩猟の女神アルテミスと同一視されている場合の方が多いかもしれませんね。

オリオン座のオリオンはアポロンの奸計を以てアルテミスは親しいオリオンを射ることになるなどたくさんの神話があります。

ディアナの主題に多い作品は、「ディアナの水浴」、「ディアナとアクタイオン」、「ディアナとエンデュミオン」、「ディアナとニンフたち」、「狩りをするディアナ」、「ディアナとカリスト」です。

エンデュミオンは処女の誓いを立てるディアナが恋に落ちた相手です。王子アクタイオンはディアナが水浴して休息している裸体をみたため悲惨な死を遂げます。鹿が横たわっているものが描かれているのはアクタイオンを象徴。

ほとんどがアルテミスの神話に基づいていて、カリストはゼウスに愛されたためアルテミス女神によって殺されたとも、息子アルカスに間違って射殺されたともいわれています。この神話からおおぐま座、こぐま座のお話も誕生。

ですからアトリビュートは弓矢、矢筒、猟犬(プロキオンとシリウス)、獲物、三日月などです。

宮廷の貴婦人たちの肖像画も、ディアナに扮したものが多く、アンリ2世の寵姫ディアーヌ・ポワチエ、ルイ15世のポンパドゥール夫人が描かれています。


 美術館所蔵のルーベンス

まずはこの記事で紹介したオランダ文化財研究所の「沐浴するディアナ(ディアナの水浴)」は観たいです。

プラド美術館では「フォルトゥナ」、「パリスの審判」、「ルドルフ1世のハプスブルグ家への献身」、「マギの礼拝(東方三博士の礼拝)」、「天の川の起源」、ブリューゲルとのコラボ「五感の寓意画」を鑑賞したい。

プラド美術館所蔵のルーベンスの「アンドロメダを解き放つペルセウス」は、「アンドロメダ」といっしょにベルリン国立美術館にもあり、同主題の作品でエルミタージュ美術館、ゲッティ美術館にもあります。

マウリッツハイスの「楽園のアダムとイヴ」のコラボも観たいです。

リヒテンシュタイン美術館はルーベンスといったら「デキウス・ムス」の連作、そして「鏡のヴィーナス」が観たい。連作といったらルーヴル美術館の「マリー・ド・メディシスの生涯」。

アルテ・ピナコテークでは「スザンナと長老たち」、「最後の審判かな?アントワープ王立美術館は、「キリストの洗礼」、「マギの礼拝」と祭壇画をみたいです。ボルゲーゼ美術館は絶対に「キリスト哀悼」に描かれたマグダラの・マリア!

ウィーン美術史美術館のルーベンスは、まず「ヴィーナスの饗宴」がどういうものなのかを絶対観たい。「聖イルデフォンソ祭壇画」、そして美しい大天使ミカエルの「受胎告知」ですね。

ロンドン・ナショナル・ギャラリーのルーベンスは、聖バーフ大聖堂の「ゲントの聖バーフ大聖堂」と見比べたい祭壇画、英王室コレクションのマンテーニャと見比べたい「ローマの勝利」、そして「マルスからパークス(パクス)を守るミネルヴァ (戦争と平和)」かな。

もっとも観てみたいのがアントワープ・ノートルダム大聖堂のルーベンス。「十字架昇架」の右翼背面「聖エリギウス聖カタリナ」が観たいのです。

ほかには「聖母子と聖書聖人」などなどたくさんあります。
| 名 画 (西洋画) | 12:18 | comments(6) | trackbacks(4) | pookmark |
レンブラント もう1枚のバテシバ The Toilet of Bathsheba

以前の記事「花の女神フローラ フロラリア祭 Floralia」で使用したのがレンブラントのフローラ(エルミタージュ美術館)とフローラに扮するサスキア(ロンドン・ナショナル・ギャラリー)です。

Rembrandt van Rijn

alei記事「レンブラント Rembrandt van Rijn」からどうぞ


フェルメールと同様にあまり関心のない画家の一人でした。それでもフェルメールもレンブラントも、1枚はいいなと思う作品があります。

それが今回aleiが別ブログでアップしたレンブラントの作品をみて、いろんな神話を描いていたんだなって改めて見直しました。

レンブラントの「ダナエ」、「沐浴するバテシバ」(ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴)は、ルーベンスの1630年代に頻繁に描いた「ルーベンス体型」を思わせるような感じで、こういう体型だけにはなりたくないって思う肉感的な裸体。

でもaleiの記事にアップされている、アンドロメダやスザンナはとても若々しい肉体。

Susanna 1647 (detail)

スザンナ 1647 部分
全体像は「レンブラント Rembrandt van Rijn」から


このマウリッツハイス美術館のスザンナ、とっても可愛らしく描かれています。無実で死んでいくのですが、貞操を守った女性で、レンブラントは「ルクレティア」も描いています。

sai が昨日アップしたレンブラントの「アブラハムと三人の天使」はレンブラント?という作品らしく、saiが本文で「いいなって思うのがあって、自分が記事にしたい作品が、areiのせいでなくなった。」と書いているほど、aleiは魅力的な作品をアップ。

もう楓の趣味の作品ないよって思ったら、saiが本当はアップしようと思っていた「バテシバの身づくろい」(バテシバの化粧)を譲ってくれたのです!

The Toilet of Bathsheba 1634  The Metropolitan Museum

バテシバの身繕い(バテシバの化粧)
1643 メトロポリタン美術館


ヘブライ語でバト・シェバですが、王ダビデは沐浴するバシテバを見て、彼女に横恋慕し妊娠させます。バシテバの夫はダビデの計略にかからず、結局殺されてしまいます。



バテシバの身づくろい(バテシバの化粧) 1643  部分


ルーヴル美術館の「沐浴するバテシバ」(ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴)は、サスキア亡きあとのレンブラントのパートナー、ヘンドリッキエ・ストッフェルス(ヘンドリック・ストッフェルス)だといわれています。

彼女との出会いは1647年以降のようなので、この作品の女性はもしかするとサスキアの思い出を描いたのかしら。と思いつつ・・・。


「沐浴するバテシバ」(ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴)よりも、ずっと若々しいのは、作品に10年の差があるからですね。もしかすると、未亡人ヘールトヘ(ヘールチェ)だったのかも?

そして「沐浴するバテシバ」(ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴)は、ヘンドリックはレンブラントの子を宿しているときです。

ヘンドリッキエ・ストッフェルスの肖像画は多くありますが、地味な雰囲気です。でも次の作品に描かれているのが彼女なら、一番素敵に描かれていると思いました。

Flora, ca.1654 Metropolitan Museum

フローラ 1654 メトロポリタン美術館


ルーヴル美術館の「ビロードのベレー帽を被ったヘンドリッキエ・ストッフェルス」などにみられるおどおどした表情はなく、苦しい生活の中、レンブラントを支えるたくましい女性の表情。ただこの1枚が、ですよ。

レンブラントの愛情とヘンドリック・ストッフェルスの慈愛がうかがえる作品。そしてちっとも「フローラ」の気配がいたしませんよね。(笑)

サスキアは富裕層の出身で、レンブラントが画家として大成した頃に、突然なくなります。結婚生活も短くて・・・。

ヘンドリックはそのあと、サスキアの忘れ形見のティトゥスを育て、没落していくレンブラントとともに生活をしてきた女性。

愛人から内縁の妻。継母としての母性。そして娘コルネリアを残し、38歳でなくなりました。

| 名 画 (西洋画) | 21:51 | comments(4) | trackbacks(1) | pookmark |
窓辺で手紙を読む女 「alei のフェルメールはお好き?」へ

Briefleserin am offenen Fenster 1657 Gemäldegalerie Alte Meister in Dresden

フェルメール 窓辺で手紙を読む女 1657 ドレスデン国立美術館


aleiの「フェルメールはお好き?」という記事は4年くらい前でしょうか。saiもおなじ時期に記事「Allegory of Painting」、「フェルメールの小路」を書き、KAFKAでフェルメールのパレットのお話を記事にしました。

この「窓辺で手紙を読む女」のオリジナルに近い作品を見せてもらってから、かなり見方が変わりました。

Jeune fille Sac Monogram - Homage a VermeerTBありがとうございます。
いろ 色々 ヴィトンのフェルメール カラー
2007年AW パリコレでヴィトンのフェルメールへのオマージュから、色の合わせで「窓辺で手紙を読む女」にアップしていただきました。
続き
ネットで検索する画像との違いは左側の窓の縁。ほとんどがこの窓の縁が切れているんです。ですからその奥行き感に違和感を感じて好きになれませんでした。ところが見せてもらったこの作品画像。これならなるほどと思います。

フェルメールが好きという方たちがそうした作品の部分を気にせずに全体像として掲載していらっしゃるのをみて、「好き」という強い思いは、小さな違和感や些細な質の違いを無視できるほどの情熱なんだなぁって感心します。

この作品はトロンプ=ルイユ効果(Trompe-l'oeil)を狙ったもの。騙し絵だそうですね。右手前のカーテンが、この作品にかける埃よけのカーテンのように描かれています。

アルテ・マイスター絵画館所蔵のレンブラントの聖家族(カーテンが掛けられた聖家族)、シカゴ美術館所蔵のアドリアン・ファン・ダー・スペルト、フランス・ファン・ミーリスの作品の、コルティナ(埃よけのカーテン)を描いた花の絵(1658)などがあります

追記:騙し絵といえばサミュエル・ファン・ホーホストラーテン。1801年の頃には「窓辺で手紙を書く女」はファン・ホーホストラーテンの作と思われていた時期があったようです。
デ・ホーホの「窓辺で手紙を読む女」はこちら。
記事 ピーテル・デ・ホーホ Pieter de Hooch
さて作品の窓の下のライオンヘッドの椅子は、プリンセンホフ博物館に所蔵されているのだそうですね。

そしてワイングラスも描かれていたようですが、たぶん果物の横ではないでしょうか。デルフト市立美術館所蔵のギルス・G・デ・ベルクの果物の静物画(1637-39)の作品をもとに描いたようだとありましたから。

この作品画像の女性の顔が映っている窓枠をご覧ください。なんともいえない風合いは、「青色」を使用しているからなんですね。

わたしのように実際に観賞したことがない素人が、「フェルメールがお好き?」と尋ねられると、「嫌いかも」って答えると思いますが、色やきちんとした作品画像をみて、はじめて納得できました。

以前より関心をもてる画家だということ。


窓辺で手紙を読む女 描かれた名品 消されたクピド


クピド(キューピッド)の絵 は開いた窓の上、女性の上に描いていたようです。その面影がわかりますね。まるで以前に絵をかけていたように塗りつぶすなど、面白さにあふれています。

このクピドは、「ヴァージナルの前に立つ女」、「レッスンの中断(稽古の中断)に描かれています。このクピドは、「 愛の寓意画集のクピド」だということなんですね。

フェルメールはこのクピドだけではなく、オットー・ファン・フェーンの作品をもとに描いているものが多く見受けられます。1608年の「愛の寓意画集(Amorum Emblemata)」からのクピド。

彼女がたつ床から壁に小さなタイルなのかボーダー(壁紙の種類)なのかわかりませんが、そこにも小さなクピドなどが描かれています。

それははっきりとオットー・ファン・フェーンのエンブレムと認識できる描き方ですね。

Perfectus amor non est nisi ad unum 1608 by Otto van Veen

愛の寓意画集 「ただ一人に」 オットー・ファン・フェーン


でもこの壁にかかる絵のクピドの顔とその髪は、カーサル・ファン・エヴァーディンゲン (Caesar van Everdingen)のクピドを思い起こさせます。(テキストリンクから画像で確認してみてくださいね。)

すくッと立ち、片手をあげるポーズをオットー・ファン・フェーンから、顔だち、髪、そして体つきをカーサル・ファン・エヴァーディンゲン から取り入れたようなフェルメールのクピド。

どうでしょうか。二人の画家からの合作されたクピドにみえませんか?

このカーサル・ファン・エヴァーディンゲンのクピドが足げにしている部分までを、フェルメールは「ヴァージナルの前に立つ女」同様に、「眠る女(A WOMAN ASLEEP)」の壁にも描いているそうです。

フェルメールは他の画家のコピーのリサイクル、リメイクがお得意なんですね。そして絵画だけではなく「名文句」もリメイクしたようです。

Caesar Boetius van Everdingen - Amor eine. Glaskugel haltend, 1650 - 55

Amor Holding a Glass Orb
カーサル・ファン・エヴァーディンゲン


「稽古の中断」では、ほとんど消えかかった絵のクピド。「ヴァージナルの前に立つ女 1673」(ロンドンナショナルギャラリー)では黒檀の額縁におさまっています。

その隣がフランスの金額縁におさまっているピーター・フローニンゲンの風景画。実はその作品の右半分を描いています。

そしてこのヴァージナルの蓋の絵。これはピーター・フローニングの風景画そのものなんですね!

ヴァージナルの前に立つ女 1673 
ロンドンナショナルギャラリー

レッスンの中断(稽古の中断) 1660-61
フリック・コレクション

眠る女(A WOMAN ASLEEP)1656-57
メトロポリタン美術館
sai が大好きな(笑)画中画が描かれている「ヴァージナルの前に立つ女」ですぅ。ここでオットー・ファン・フェーンのクピドの引用が明らかになるのですね。「1という数字はキューピッドにこそふさわしい。彼は他のすべての数字を足下に踏みしだく。恋する者はただ一人の者を愛さねばならない。」という銘文が生きるんですね。(小林頼子著 フェルメールより)

また「眠る女」は、ファン・ホーホストラーテンの「スリッパ(部屋履き)」から空間表現を利用しているということです。

記事 サミュエル・ファン・ホーホストラーテン  フェルメールの時代

Frans van Mieris

フランス・ファン・ミーリス(Frans van Mieris)
デュエット Duet 1658 椅子にご注目
シュヴェリーン国立美術館所蔵


フランス・ファン・ミーリスの「デュエット」は、わたしフェルメールより好きな作品なんですが、椅子やヴァージナル、その立ち姿など、「ヴァージナルの前に立つ女」のインスピレーションになったのではと思いきや、小林頼子さんは、「音楽の稽古(音楽のレッスン) 1662」(バッキンガム宮殿王室コレクション)に引用していました。

楽器の名家ラッカーズ・ファミリー制作のヴァージナルをご覧ください。フェルメールの「音楽のレッスン」に描かれているものとほぼ一致しています。

フェルメール(1632-1675)の時代のラッカース・ファミリーは初代の次男アンドレア・ラッカースも多く制作していますが、アンドレア・ラッカースの同じ名の息子も同時代に活躍しています。


 手紙を読む青衣の女 オランダとフリースランドの地図

Briefleserin in Blau,Holland and Friesland designed by Balthasar Florisz van Berkenrode in 1620

手紙を読む青衣の女 1662–64 アムステルダム国立美術館


「手紙を読む青い衣の女」と同じ所蔵先にある「ラヴ・レター(恋文)」(→リンク先訂正済み)では、手紙を渡されて驚いた顔の女性が描かれています。この「 手紙を読む青衣の女」とはちょっと違う表情です。

小林頼子さんの著作の一つに、「真珠の首飾り」のもともとの構図に似ているのだそうですが、私は気になるのはドレスのほう。このラヴ・レターに描かれた女性は「真珠の首飾りの女」、「手紙を書く女」、「女と召使」と同じお洋服ですよね。

その「手紙を書く女」と同じフリック・コレクションの兵士と笑う女 OFFICER AND LAUGHING GIRL」(1658)の壁にあるのが、この「手紙を読む青衣の女」の「世界地図(ヨーロッパの地図)」が描かれていて、窓は「窓辺で手紙を読む女」と同じなんですね。

そのご主人か恋人かがいまは海外にいることを示す「世界地図(ヨーロッパの地図)」なんですね。この三作を関連つけるのであれば兵士がご主人なのかなって思いました。

「手紙を読む青衣の女」では、バルタザール・フローリス・ヴァン・ベルケンロードのオランダとフリースランドの地図で、「兵士と笑う女」と一緒です。ウェストフリース博物館に同じものが所蔵されています。

「窓辺で手紙を読む女」のヒロインが妊娠したようなイメージを持つ「手紙を読む青衣の女」と楓は最初にそう思いました。どうなんでしょうか?

ウィリアム・ヤンスゾーン・ブラウ の地図
・オランダ地図 1620年刊行
兵士と笑う女」 1658 フリッツ・コレクション
手紙を読む青衣の女」 1662-65 アムステルダム美術館
・ヨーロッパ海図
地理学者」 1669年 シュテーデル美術館
「手紙を読む青衣の女」は、幾何学的透視法の痕跡がなく、フェルメール自身が構成した作品です。


 窓辺でリュートを弾く女 ヨドクス・ホンディウの地図

Woman with a Lute

リュートを調弦する女(窓辺でリュートを弾く女) 
1664 メトロポリタン美術館


そして「窓辺で手紙を読む女」は「リュートを調弦する女(窓辺でリュートを弾く女)1669年 シュテーデル美術館1664」(メトロポリタン美術館)の室内に似ている。カーテンの色こそ違えど、窓や室内の椅子、テーブルは「手紙を読む女」といっしょに見えます。

ご主人が海外に赴任している時に、一人リュートを弾いて気を紛らしているのでしょうか。「稽古の中断」のように楽器がエロスを表す場合もありますが、ここでは当時の「家庭」に浸透した音楽という風俗スタイルを表しているそうです。

「世界地図(ヨーロッパの地図)」は「手紙を読む青衣の女」といっしょ。そしてお洋服は、「ラヴ・レター(恋文)」、「手紙を書く女」などといっしょのよう。

眠る女(A WOMAN ASLEEP)」の右側にも「世界地図(ヨーロッパの地図)」かなと思われるのが、ポールの柄です。

この「窓辺でリュートを弾く女」のヨーロッパの地図がフェルメールの「地理学者」に描かれている地球儀、「天文学者」に描かれている天球儀同様にヨドクス・ホンディウの製作したものですね。

ちなみに「水差しを持つ女」の地図はH・アラルトのオランダ地図だそうです。

フェルメールはお洋服や壁にかかる絵など、同じものを別な作品にも描いていたりして、ちょっと面白いなって感じます。


 ルッカース・ファミリーの名器 ディルク・ファン・バビューレンの絵画

The Concert

合奏 1663-66 盗難中(stolen)
THE CONCERT Isabella Gardner Museum, Boston


ヴァージナルの前に座る女 1675 
ロンドンナショナルギャラリー

☆おまけ☆
A lady seated at the virginals 1670-72
↑ 「ヴァージナルの前に座る女性」 誰かの作品を模写したようなお顔立ち。サザビーズで落札されて個人所蔵となりました。記事「フェルメール これって嫌い  I hate it!」で3位でした。
この1枚目、2枚目の作品の壁にかかる絵がいっしょですね。フェルメールの家で所有していたディルク・ファン・バビューレン(1595-1624)の「取り持ち女」(1622)です。道徳的、処世的教訓なのでしょうか?娼婦と男性の取り持ち役の女衒の作品です。

右側はヤゴブ・ファン・ライスダール(ヤーコプ・ファン・ロイスダール Jacob van Ruisdael)の作品と関連付けられているようです。寓意は枯れ木が含まれていれば「死と腐敗」を意味するようです。バルドゥング・グリーン 「女の七時代のような寓意なんでしょうか。

Gerard ter Borch The Concert 1657 Louvre, Paris

ヘラルト・テル・ボルフ 「合奏」1657
ルーヴル美術館 ドレスにご注目


盗難中の「合奏」ですが、私にとってもっとも関心のある1枚です。画中画、名器、描かれた登場人物たち。「取り持ち女」とは反対に男性が一人と女性が二人。厚塗りではなく視覚化を重視した作品。

ヘラルト・テル・ボルフの「合奏」(1657)の歌っているような座る女性のドレスの女性の向きを変えると、フェルメールが描いた「合奏」でヴァージナルの前の女性に似ています。

ヘラルト・テル・ボルフの風俗画は洗練されていて、フェルメールは、「真珠の首飾りの女」、「手紙を書く女」など、ドレスも構図も取り入れたものが多いようで見比べてみると面白いですよ。

記事 ヘラルト・テル・ボルフ  Gerard ter Borch II

さて、リュートを弾いている後ろ向きの男性の服装は、このあとにご紹介する「音楽のレッスン 」(1662-64)の教師をも思い起こさせます。

Jan Miense Molenaer(C.1610-1668) A Woman playing a Virginal

ジャン・ミエンセ・モレナー(Jan Miense Molenaer) 1620
 ヴァージナルを弾く女性 A Woman playing a Virginal
Rijksmuseum, Amsterdam 


Gerrit Dou

ヘリlット・ダウ Gerrit Dou 1665
クラヴィコードを弾く婦人 Woman at the Clavichord
Dulwich Picture Gallery, London


歌を歌う女性は「手紙を読む青衣の女」のいでたちにそっくり。ハープシーコードを弾く女性は、「手紙を書く女」のリボンを結んだ髪に、「窓辺で手紙を読む女」、「音楽のレッスン 」で着ているトップスと同じ。黒のアンダーにみえるスカートの色は白です。

ヴァージナルの前に座る女」も同様にルッカース・ファミリー制作のヴァージナルですが、「合奏」とおなじようにヴィオラ・ダ・ガンバが置かれています。

そして私がもっとも興味があるのは「合奏」のハープシーコード。


 フェルメール「合奏」 ルッカース・ファミリーのハープシーコード

Vermeer's painting,Ruckers family in Antwerp.Hatchlands Park, Guildford

フェルメール「合奏」 ルッカース・ファミリーのハープシーコード
注)小林頼子さんは違うハープシーコードをご指名のようです。


現在ナショナル・トラストが管理するハッチランズ・パークにあるハープシーコード。あのアントワープのルッカース・ファミリーが制作したもの。それをフェルメールが「合奏」に描いているんですね。

わたしたちも小さい頃からピアノやヴァイオリンなど手習いしていたように、この当時も若い女性のお稽古事だったようです。

ハープシーコードやヴァージナルからピアノに変わったのがモーツァルトが成人した頃ですね。

作曲家リストが描かれた集団肖像画には、装飾されたグランドピアノが描かれていますが、わたしたちの時代にはすでに黒塗りのアップライトが一般的でしたね。

こんな豪華なピアノがあれば苦しく厳しいお稽古も楽しかったかも。

このルッカース・ファミリーの名器は、フェルメールの作品に描かれており、最後にご紹介する「音楽のレッスン」でも実際の名器もご紹介いたします。


 ハブリエル・メツーとフェルメール

Andreas Ruckers I (or Andries) (1579–1645)が父、Andreas Ruckers II (or Andries) (1607–1667)が息子です。

この名文句もアンドレア・ラッカース、あるいはラッカース・ファミリーの伝統なのかもしれませんが、この「言葉」も同じでなく、制作者や制作年数で変わっています。そこからフェルメールは言葉をコピーしてリメイクしたのでしょうね。

それが「音楽のレッスン 1662」(バッキンガム宮殿 王室コレクション)ですが、このラッカース・ファミリーのヴァージナルを1658年に描いているのがハブリエル・メツーですね。フェルメールがテーブルに置いた白い陶器の瓶はハブリエル・メツーの作品からです。

音楽のレッスン 1662
(バッキンガム宮殿 王室コレクション)

この写真画像のヴァージナルの蓋の言葉とは、ハブリエル・メツーの「ヴァージナルの前に座る男女」に描かれた蓋の言葉とも違います。

記事 ヴィオラ・ダ・ガンバを弾く女 ハブリエル・メツー Gabriël Metsu

ラッカース・ファミリーの制作したヴァージナルの蓋に「MVSICA  LABORVM DVLCE  LEVAMEN」とあります。洋書「Early keyboard instruments in European museums」にも説明が書かれていますが、「Music, sweet relief to cares」と英訳されていました。

「音楽、その甘い調べが心を癒す」というような解釈ができますね。音楽は気持ちをホッとさせる、安らぐ(安堵する)ということでしょうね。

よく日本のサイトでは「MVSICA  DVLCE LABORVM  LEVAMEN」と紹介されていますが、同じ意味で使用しているようです。

それではフェルメールはその蓋にどのような言葉を書き込んだのでしょうか?

Vermeer's painting,Ruckers family in Antwerp.Hatchlands Park, Guildford

フェルメールが描いたとされるヴァージナルらしいです。

この「音楽のレッスン 」に描かれている女性と「窓辺で手紙を読む女」のヒロインがそっくりだなって思うのはフェルメール初心者の楓だけですか?


alei と sai がフェルメールの記事をアップしてから4年経過。楓はまだフェルメールが好きではありません。唯一この記事で引用した「窓辺で手紙を読む女」だけが、いいなぁ~と思いました。

フェルメール みんなの記事リンク
XAI フェルメールはお好き?

追記 sai が面白い記事を書いたようですよ。
フェルメール 信仰の寓意 マグダラのマリア
| 名 画 (西洋画) | 00:00 | comments(2) | trackbacks(4) | pookmark |
ルネ・マグリット 危険な関係 夜会服

ルネ・マグリットを書き出した皆さん。はやくアップしなくちゃと思いながら、フェルメールの記事の催促も・・・(こちらは4年前から・・・)

あまりルネ・マグリットに知っているものが少なくって、好きな作品を選ぶのに時間がかかりました。ほとんどの皆さんがご存知のものばかり。

The Dangerous Liaison

危険な関係 1926年 個人所蔵

もう一枚の作品画像は「Life Style Concierge Private」に移行しました。そちらもご覧くださいな。

La robe de Galatée-1961

夜会服 1961年(兎穴さんは後ろ向きですね


これがイマイチわからないのですが、ポスターかなって?気になる人はクリックしてみてくださいな。
空中の声 森の秘密(秘密の森)?1929年
ルネ・マグリットに興味のある方はこちら
XAI ルネ・マグリット

ボッティチェッリのものをと思ったのですが、それはまたこの次にでも。誰か画像あれば、どうぞ気にせずアップしてね。

| 名 画 (西洋画) | 23:37 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
モロー(Gustave Moreau) レダ、ガラテア、妖精に女神

Léda c.1865 Musée Gustave Moreau

モロー Léda (レダと白鳥) 1865年
ギュスターヴ・モロー美術館所蔵


レダと白鳥 モローの作品のなかでは特に関心があります。ダナエのときには黄金の雨に変身したゼウスは、レダとの成就には白鳥の姿をかります。トロイア戦争の発端となったヘレネーの母レダ。卵から生まれたといわれているヘレネーの誕生説があります。



モロー Léda (レダと白鳥) 1882
2010年現在オークションに出品されているよう


獣姦ではなく抱擁だけで懐妊したという説がありますが、性愛や性交の場面が多くの画家によって描かれて、そのため現存していない作品があります。猥褻ということでしょうか。うふふ。

これまでも過去記事ではモローのヴィーナスなどを取り上げています。下記のほか「愛と美の女神アプロディーテー ヴィーナスの誕生」があります。

過去記事から

モロー美術館所蔵の「レダと白鳥」のデッサン画です。

こちらの記事は『ギュスターヴ・モロー 「アフロディテ(アプロディーテー)」 ヴィーナスの誕生』からご覧ください。
レダと白鳥はギュスターヴ・モローがサロメとおなじくらい描いた作品のひとつです。サロメとレダと白鳥をひとつにした作品もあります。

最初にご覧いただいた「レダと白鳥」と同じ時期に描かれた大作が次の作品です。ディティールからご紹介します。


ガラテアを思い出しますね。この長い髪はマグダラのマリアを象徴するものです。


天使好きの方にも気に入っていただけるようなルネサンス絵画のような描き方。身体の輪郭を白い線で、奥の天使は黒い線でかき、立体感があふれています。



モロー Léda (レダと白鳥) 1865-75年
ギュスターヴ・モロー美術館所蔵


この作品がモロー美術館所蔵のままになっているということは、親愛の女性アデライド=アレクサンドリン・デュルに贈られたひとつなのかしらと思いました。過去記事のデッサンはこの作品の完成の時期にえがかれて、デュルに贈られています。

魂の妹デュルは25年の間、モローに仕えた女性です。

この女性に関してはモローの死後もある時期まで明かされなかったのです。どうしてでしょう。そしてこの二人の関係を非常に慎重に「魂の妹」と明かした人物は、二人はダンテとベアトリーチェのようにとでも言いたかったのでしょうか。

Léda   musée Gustave Moreau

モロー Léda (レダと白鳥) 
ギュスターヴ・モロー美術館所蔵


ギュスターヴ・モローの「レダ」のなかで、もっとも獣姦の場面に近い作品ではないでしょうか。sai やalei は実際にモロー美術館で観賞したときに、なんだか「どうなんだろう・・・」と思ったらしいです。春画の手前のような微妙な表情の奥行きがあったらしいですぅ。うふふふ。


左側が1878年から80年にかけて制作された個人蔵の「ガラテア」のディティールです。1865年に制作された二点に非常によく似ています。

過去記事 ガラテア
記事最後に細部のディティールもご覧いただけます。消え入りそうな妖精の姿も描かれています。
過去記事ではガラテアの神話のお話を中心でしたので、ここにモローのガラテアの知るところを記しておきます。

Galatea, 1896

モロー ガラテア 1896年 フォッグ美術館


フォッグ美術館の「ガラテア」(1896年)は、1897年にモローは「ポリュフェモス」と題して次のように書いています。

「地上の大きな瞳は、驚嘆し、心惑わされて、透明な水のかくも清らかな真珠のうえに釘付けになっている。底知れぬ深淵のこの花を凝視しつつ、愛と苦渋に眼差しは曇り、大きな瞳は寂しげになる。」と。

個人蔵のガラテアのスタイル。その逆向きがギュスターヴ・モローの「妖精とグリフォン」(1878年)です。シュルレアリスムの詩人アンドレ・プルトンが16歳のころ、モロー美術館に忍び込み、この妖精と出会うことを夢見たそう。詩人や芸術家は夢のなかの夢みる少年なんですね。



モローはこの「妖精とグリフォン」をつぎのように述べています。

「切り立った岩山の近寄りがたい洞窟に、この上もなく気高い美が俗界の無謀な企てから彼女を守るグリフォンと共にいる。彼女は手に金の小枝を持っているが、これは選ばれた高貴な心への、偉大な行為の達成や気高い努力、才能に対する褒美とするため持っているのである。」

1880年サロン出品のために、ヘレネー、ガラテア、妖精とグリフォンなどが描かれたのですが、結局この作品はサロンには出さなかったのです。モローは自分のために描く作品を幸せだと感じる芸術家。この出来栄えに、自分のものとしておきたかったのではという隠岐由紀子さんの解説にありました。

Goddes on Rock ca.1890


横浜美術館所蔵の「岩の上の女神」(1890年頃)は「妖精とグリフォン」から派生したのかなって思いましたが、素人の考えとして受け止めてくださいね。

頭の上を飛ぶのは小さなグリフォンでしょうか。saiやaleiたちがいうには、「妖精とグリフォン」の水彩画に描かれたグリフォンの翼の色彩にそっくりだと言っていました。そして妖精は油彩「妖精とグリフォン」のように金の枝を持っていますが、なんと右手には蛇が巻きついて肩からひょっこり顔のだしていますね。

洞窟といえば英国のバーン=ジョーンズの「ヴィーナス賛歌」では、スウィンバーンの詩から「ファム・ファタルなヴィーナス」を描いていますが、このヴィーナスの隠れ家も洞窟で、岩の上の女神といってもよいでしょうね。

Fée aux griffons

モロー 妖精とグリフォン
モロー美術館所蔵


Galatée

モロー ガラテア  モロー美術館

Etude en rapport avec Léda

モロー レダと白鳥 モロー美術館



sai、alei が行ったモロー美術館 Musee Moreau

Musee Moreau

Musee Moreau 右上の切れたところにガラテア


この左端の真ん中が「サロメ」ですね!そしてヘロデ王の前で踊るサロメが下段の中央あたりに。この4階のお部屋の続き部屋は「人類の生」をはさんで二つの入り口があるそうです。その二つの入り口に、サロメの「出現」、そして記事最初の「レダ(レダと白鳥)」が掛かっているそうです。

記事 「モロー美術館 alei編」 ヴィーナスの誕生がある!
記事 「モロー美術館 Musée national Gustave-Moreau

記事 「ギュスターヴ・モロー 6枚のサロメ」 現在7枚になっています。

知っている絵も知らない絵も、知らなくてもいいわという関心のない絵もありますが・・・

ギュスターブ・モロー関連記事はこちらから
(とにかくサロメから小作品までかなりの記事リンク!)
XAI 「キマイラたち 悪魔的なデカメロン」

ひとつだけ気になったのがグレイなのか黒なのか羽をつけている絵。サロメの次の列の一番上です。調べてみたら「ヴェネチア(ヴェニス)」というタイトル。

Venise

モロー ヴェネツィア Venise


モローの作品に「キプロスの海賊に略奪されるヴェネツィアの若い娘たち」(1851 )があるそうですが、ヴェネツィアの歴史を題材にしているようですが、歴史なのか伝承(伝説、神話)なのかわかりません。aleiの記事「モロー美術館 alei編」にあります。

Venise

モロー ヴェネツィア

Venise

モロー ヴェネツィア


上2枚は若い娘のミューズに見えますが、3枚目はアンドロギュノス化していて性別が不明ですね。そしてこの羽をみて思い出したのが、次の作品。

画像はsaiから頂戴しましたが、最初の1枚のヴェネツィアはaleiとダブってしまいました。ごめんね、aleiくん。


 モロー ナイト(夜)

night-Gustave Moreau−Pushkin Museum

モロー ナイト(夜) プーシキン美術館 1880


この「夜(ナイト)」はヘシオドスの「労働と日々」の「夜」のことだと思うんです。

KAFKA ギュスターヴ・モロー人類の生から
REMOVE ギュスターヴ・モロー多翼祭壇画「人類の生

そしてモローの作品「夕べと苦しみ」で「夜」が訪れると「夕べ」は消えてしまい「苦しみ」が一人取り残される。

そろそろ夕べの時間です。今日はこのへんで。
| 名 画 (西洋画) | 17:04 | - | trackbacks(2) | pookmark |
リュシアン・レヴィ=デュルメル Lucien Levy-Dhurmer

横たわる裸婦


Lucien LEVY DHURMER 「 Nu au drap bleu 」 1930年

青いドレープ(布) 1930年 レヴィ=デュルメル


ギュスターヴ・クールベ (Gustave Courbet)の「まどろみ」を思い出して今います。ちょうど愛し合ったその女性がいなくなったあとのシーンをレヴィ=デュルメルが描いたような。

「ドレープ・ブルー」というタイトルは、ほかの絵画作品にありますね。この青いシーツは何を象徴しているんでしょうか。

ロマン主義以降、「憂鬱」な気分をブルーで表現していますが、ピカソの「青の時代」もそうでした。


オルセー美術館 レヴィ=デュルメルが描いたマドモワゼル


Lucien LEVY DHURMER Mademoiselle Carlier 1910年

キャルリエ(カルリエ)嬢 1910年 レヴィ=デュルメル


レヴィ=デュルメルのオフィーリアよりも、このマドモアゼル・キャルリエ(カルリエ)を鑑賞すると、この一枚が絶品となるそうです。

鑑賞した友人や知人の納めた写真の色彩もさまざまで、クリックした画像はもう少し強い色味。どちらも素敵です。

「生」を意識したというより、「生きている美」を描いているからでしょうか。美しいパステル画です。


 レヴィ=デュルメルの作品記事

記事 レヴィ=デュルメル Lucien Lévy-Dhurmer
掲載作品 死都ブリュージュ(死んだ女性)/連作 死都ブリュージュ7作品/ロダンバックの肖像画/ル・ヴォワル/ウィステリアダイニングルーム/花瓶「庭師/サッポー

記事 レヴィ=デュルメル  絵画の文学
掲載作品 イヴ(エヴァ) /聖アントニウスの誘惑/エデンの園/牧神の午後/秋の花嫁

記事 
シェイクスピア「ハムレット」から 愛しのオフィーリア


 
レヴィ=デュルメルは、その生きた時代にあらゆる文化や芸術からその技法を吸収しようとしていたと思います。たとえば歴史、詩や文学、聖書。そして旅をしながらの見聞。あらゆる芸術家や職人たちの模倣。

アンリ・ファンタン・ラトゥールやフェルナン・クノップフの影響を受け、1917年の「ヴェニスの花火」などはファンタン・ラトゥールとも交流のあった英国のホイッスラーの花火(1877年)を思い出しますし。

1901年以降には音楽からのインスピレーションを作品化しようと、特にベートーヴェン、フォーレ、ドビュッシーなどの作品を好んだようです。

秋に生まれたレヴィ=デュルメルは、秋に亡くなります。彼の作品には秋が多いのも、彼自身が秋に思いを寄せていたからではないでしょうか。
| 名 画 (西洋画) | 19:23 | - | trackbacks(6) | pookmark |
Paul Delvaux
ポール・デルヴォーの受胎告知のディティールです。こちらは美術館ノートブック(ISBN: 907670435X  ISBN-13: 9789076704357)からです。

下の画像はほぼ全体像なんですけどまわりをカットしています。サウザンプトン市立美術館に所蔵しています。

今年の1月いっぱいまではデルヴォーの古代を描いたエキシビジョンがあったようです。



デルヴォーの古代展より  ローマ



受胎告知 1949年 サウザンプトン市立美術館
(C)Southampton city art gallery


その他関連記事
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| 名 画 (西洋画) | 18:59 | - | trackbacks(4) | pookmark |
名画と古楽器 ナティエとゲインズボロ
ヴィオールを弾く王女アンリエットの肖像/ジャン・マルク・ナティエ Jean-marc Nattier (1685 - 1766)ルイ15世の息女のひとり、ヴィオールを弾く王女アンリエット Madame Henriette(1727-1752)です。池田理代子女史の描くベルサイユのばら」には、アンリエッタの下の妹たちが登場しています。アンリエッタは、ルイ15世と王妃マリー・レクザンスカの第2子ですが、25歳で夭折しています。

数年前の映画「FanFan la tulipe (花咲ける騎士道)」を覚えていますか?時は18世紀中頃のフランスで、恋に遊ぶ男ファンファンは、゛王女と結ばれる運命"だと騙されて軍隊に入隊します。軍の施設へ向う途中、ある馬車が襲われているのに出会い、女性を救出。この頃、宮廷には黒い笑みで動く影が・・・。゛チューリップの騎士ファンファン"の冒険と運命は如何に。というストーリーでした。この物語にルイ15世の寵愛を受けたポンパドゥール夫人に、肖像画の王女アンリエット(マグダレーナ・ミエルカルスが演じています。)が、ファンファンに救出された女性として登場するのです。

Anonymous(作者不詳), France c.1730 チェンバロ Photo by Angela Franke 肖像画の王女アンリエットの右手奥には2段鍵盤のチェンバロがありますが、こちらは同じ2段鍵盤のチェンバロです。このスタイルは、まさしくフランスのロココ調。この写真は Angela Franke の撮影によるものですが、反響板の裏には宮廷風の豪奢な装飾まで施されているすばらしい作品ですが、作者不詳です。(Photo by Angela Franke

いまピアノで弾かれている名作は、チェンバロによる作曲が多いですね。このチェンバロはドイツ語で、英語ではハープシコード(Harpsichord)、フランス語ではクラヴサン(Clavecin)といいます。クラヴィコードの音色が流れるClavecin.comでは、Claveciniste Aline d'Ambricourtの演奏が聴くことができます。

ただ、現存する古楽器が名器であるとは言えないという観点もあるようで、音響工学的にチェンバロを復活再生させる試みを行う高橋辰郎氏がいます。あの独創的なピアニストであるキース・ジャレットのバロック作品集には、高橋の制作楽器が使われているそうです。

さて、王女アンリエットの弾くヴィオールは、「ヴィオラ・ダ・ガンバ」といわれています。
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| 名 画 (西洋画) | 11:24 | comments(0) | trackbacks(2) | pookmark |