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ジェームズ・マクニール・ホイッスラー  芸術至上主義
James McNeill Whistler 「Lapis Lazuli」(1885-86) Isabella Stewart Gardner Museum

ラピス ラズリ(1885-86)ジェームズ・マクニール・ホイッスラー

フリ−ア美術館所蔵のミリー・フィンチを思い起こさせるような「ラピスラズリ」です。扇に寝椅子(カウチでしょうか、ソファーでしょうか)のしどけた女性。芸術至上主義を提唱した時代のホイッスラーの作品です。

私は、これがホイッスラーの耽美主義における作品だと思うわけですね。

この作品を所蔵するイザベラ・スチュアート・ガードナー美術館。ボストンにある邸宅に、コレクションした美術品を、自室に飾る形式で鑑賞できる美術館。クラッシックの演奏が、優雅に鑑賞者を招きます。

Isabella Stewart Gardner Museum イザベラ・スチュアート・ガードナー美術館1985年には、マルモッタン美術館からクロード・モネの「印象 日の出」が強奪されましたが、1990年に発見。その年に、イザベラ・スチュアート・ガードナー美術館では、レンブラント、ドガ、フェルメールの作品が、盗難に。いまだ不明。
ホイッスラーの作品って、ホントに不思議。版画、油彩に水彩画やパステルなどで、写実派的、印象派的、表現主義的、シュルレアリスム、浮世絵・ジャポニズムと幅広い。静かな風景、音楽と色彩、グロテスクと風刺、そしてロマンティックにチャーミングにも描いてます。

つまり、これだけの作風を残しているわけですから、ホイッスラーが根底には耽美主義(唯美主義)への否定があったというのも頷けます。芸術至上主義の耽美作品とすると、私は、「ミリー・フィンチ」や「バラ色と銀色:ミセス ウィブリー」も領域に入ると思っています。耽美というのは、美の享楽や肉体と官能性、絢爛さのほかに、形態と色彩が象徴する美しいフォルムであり、密やかに隠されているその肉体がかもしだす享楽的な物腰があります。


Female Nude with Diaphanous Gown 年代不詳それでは、さらに耽美主義の作品に触れてみたいと思います。はじめて、このポスターを見たときに、ファム・ファタルを想像しました。「透明なガウンの裸婦 フィーメィルヌード ウィズ ダイアファナスガウン」という作品で、ダイアファナスとは、透き通る声をも意味します。そしてヨーロッパではナイトキャップを被るのですが、この女性もそうですね。このフォルムや色調、透きとおるガウン。これこそエステティシズムではないでしょうか。


「Harmony in Blue and Gold : The Little Blue Girl」 (1894-1901)Freer Gallery of Art, Washingtonマネの草上の朝食(1863年)もそうですが、この時代の女性のヌードは、物議をよぶものらしい。ホイッスラーの裸体の写実主義は、新しい形式の出現、女性のフォルムと性を表現する新しい芸術現象と捉えられていたということです。これが、ホイッスラーが耽美主義といわれる所以。

作品は、フリーア美術館所蔵の「青と金のハーモニー:小さなブルー・ガール」です。


Blue and Violet:La Belle de Jour(1885年) 「青と紫:ラ・ベル・ド・ジュール (The Beautiful of Day ”美しい日に”あるいは”昼顔”とでも)ハーバード大学フォッグ美術館 所蔵印象派的代表作品や抽象画的作品、話題作品にある、「黒と金色のノクターン−落下する花火」、「孔雀の間」、「白の少女」、「シスリー・アレクサンダー嬢」を用いて、耽美主義とすることはできないでしょう。たとえば、KAFKAでは、「シスリー・アレクサンダー嬢」を耽美主義ではなく、ジャポニズムとして紹介したように、作品のカテゴリーを理解するということですね。でなければホイッスラーの世界を見落とすことになります。

さて、ホイッスラーのファンでもないですが、これだけは譲れない!好き・好き・好きは、やはり「灰色と緑色のハーモニー スィスリー・アレクサンダー嬢(シスリー・アレクサンダー嬢)」でしょう!二番目は、「ノート イン レッド :お昼ね」か「アラビアン」ですね。三番目は、浮世絵的な「灰色と緑色のシンフォニー 海洋」か屏風の「青と銀とのノクターン バターシー古橋」が並ぶところ。

ほんとうに、たくさんの作品を残しています。下記リンク先から、じっくりご覧ください。

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| ジェームズ・マクニール・ホイッスラー | 01:09 | comments(2) | trackbacks(7) | pookmark |