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ディアーヌ・ド・ポワチエ 三つの三日月



ディアーヌの身繕い 1559年
フランソワ・クルーエ


ディアーヌ・ド・ポワチエ(Diane de Poitiers)は、従姉妹カトリーヌ・ド・メディシスが嫁いだアンリ2世の愛妾です。

ディアーヌをモデルにしたフォンテーヌブロー派の無名の画家たちによる作品はたいへん多く、「狩猟の神ディアナ」、「ディアナに扮するディアーヌ・ド・ポワチエ」、「サビナ・ポッペア」など。

フランス宮廷における美術様式とその画家たちは叙情性と優雅さ、神話とルネサンス芸術、そしてメッセージがこめられているような寓意。

そういったフランス・ルネサンス期の宮廷画家にとっては、ディアーヌは格好の美女だったのです。



愛妾ディアーヌ・ド・ポワチエ
フランソワ・クルーエ


アンリ2世より20も年上だったディアーヌ。

サン・ヴァリエの領主ジャン・ド・ポワチエの娘で、少女の頃はルイ11世の娘アンヌ・ド・ボージューの随員でした。

15歳の時、39歳年上のアネの領主ルイ・ド・ブレゼと結婚をし、フランソワーズ・ド・ブレゼ(1518年 - 1574年)とルイーズ・ド・ブレゼ(1521年 - 1577年)を出産。

その後もクロード・ド・フランス(フランソワ1世の最初の王妃)、ルイーズ・ド・サヴォワ(フランソワ1世の母)、エレオノール・ドートリッシュ(フランソワ1世の2番目の妻)の侍女として宮廷で仕える一方、アンリ2世が12歳になったころに家庭教師となりました。

以前は無名の侍女だったディアーヌは、1530年を境に栄光へと進んでいくのです。



ディアーヌ・ド・ボワチエの身繕い 1590年
フォンテーヌブロー派


愛妾なら若さの最後を意味する31歳という年齢で。

そしてフランス王室の歴史にかかせない、寵姫の権力をゆるぎないものとしていきます。玉座の後ろで。

「空に太陽と月があるように、モンモランシーとディアーヌがこの王国で絶対権力と握っていた。前者は王冠に、後者は国王その人に。」 by オーペスピン

ディアヌは、国王の並ならぬ寵愛を受ける廷臣モンモランシーと、絶大な勢力をもつギーズ公の間にたち、王位が危険にさらされぬよう天秤を保っていなければなりません。



彼女の紋章は三つの三日月。
モンモラシー、ギーズ公、そしてディアーヌの三人の三日月が沈まないようにしっかり交差しているようです。

フランソワ1世が逝去し、アンリ2世が新国王となったのが、1547年。

王妃カトリーヌには王室費20万リーブルと従兄弟の長官の地位に比べ、ディアーヌはフランソワ1世の愛妾エタンプ夫人から取り上げた14万エキュのダイヤをつけた王冠とエタンプ夫人の領地と城、そしてシュノンソー城、そして褒美の金貨を与えられます。

「国王は自分の牝馬の首に、王国中の鐘を吊るした」
 by ラブレー



狩猟の神ディアナ 1550年
Luca Penni


そして1548年にはヴァレンティノス侯爵夫人、1553年には、エタンプ夫人の称号さえ手にいれるディアーヌ。どれもこれも王の寵愛の賜物。

王妃カトリーヌと国王の朝食にも同席で、ヴァロワ家のタペストリーにも王妃ではなくディアーヌが国王の隣に織られます。

まさか、20歳も年下の国王が自分より先に死ぬとは思わなかったのでしょうね。

「このディアーヌの支配的なまなざし、皮肉な尊大な口元。成熟した女になってこそ、ディアーヌは魅力を完成する女性だ」と桐生操さんの著作本で、彼女についてそう触れています。

厳しい規律を6歳の頃から課せていたというディアーヌ。毎朝6時に起きて冷水を浴び、3時間ほど馬にのり、ゆっくりベッドで休息をとりながら読書をし、午前10時には軽い食事。午後は社交の時間で、午後6時になると夕食をとり、就寝もはやかったそうです。



ディアーヌ・ド・ポワチエの肖像画


ディアーヌの8つの美点
白いもの三つ 肌・歯・手
黒いもの三つ 目・眉・睫
赤いもの三つ 唇・頬・爪
長いもの三つ 胴・髪・手



ディアナの水浴 1558-59年
フランソワ・クルーエ

半人半獣のサテュロスの淫欲とディアナの純潔とを対。
右はアクタイオンを象徴する牡鹿かが犬に八つ裂きに。
騎士はフランス王アンリ2世で、ディアナはディアーヌ。

短いもの三つ 歯・耳・足
細いもの三つ 唇・胴・足首
太いもの三つ 腕・腿・脹脛
小さいもの三つ 乳首、鼻・頭

これが当時の美人の条件です。

その美しさで、光を一身に浴びていたディアーヌ。彼女をモデルにした作品には、「小さいもの三つ」が特徴的に描かれていますよね。



ディアーヌ・ド・ポワチエ


アンリ2世の急逝は、20数年のディアーヌの光を射落とします。エタンプ夫人のように全てを剥奪されるのでしょうか。

当時のエタンプ夫人の追放は、ディアーヌのかけひきもあったのです。

王妃カトリーヌは、はじめはすべての返却を求めようとしていたのかもしれせんが、結局、シュノンソー城と二度と宮廷に入り込まないように扉を閉めただけでした。

華やかさはなくなったにしろ、アンリ2世からの賜物アネの城で、66歳で亡くなるまで平穏に暮らしました。

まさか、300年後のフランス革命で、自分の墓が暴かれるとは知らないで。


わたしはもっとも性質の複雑な女性の一人だとおもうのです。自信に溢れて経験も豊かですから、人にどう接すれば信頼を得られるかをご存知なんですね。

とくに、ルイ・ド・ヴレゼが亡くなって以来、喪服の黒を身につけるなど、まるで妻の美徳を絵にしたような演出。なんてすばらしいのでしょう。

19歳も年下の国王の愛妾になるということは、相当の度胸と策略家でなければ務まりません。

またエタンプ夫人にした仕打ちがディアーヌ自身に返ってくることがなく、強運な女性だともいえるでしょう。

彼女の二人の娘たちはどこに嫁いだのでしょう。のちのランバル公妃が子孫になるのですが。(たしか、そうだったかと・・・)

不思議なフランス王室の因縁です。
| フォンテーヌブロー | 18:50 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |