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トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)

Thomas Gainsboroughs portrait of Georgiana, Duchess of Devonshire Chatsworth

ジョージアナ・キャヴェンディッシュ (デヴォンシャー公爵夫人)
年代不詳 チャッツワース(Chatsworth)
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)


トマス・ゲインズバラは私にとって不可思議な画家。なんだかどの作品からも何か味付けが足りない気がするんです。今回はそんな投げやりな肖像画から、これは

英国のジョシュア・レノルズジャン=マルク・ナティエアンゲリカ・カウフマン、そしてフランスのルブラン夫人にしても肖像画家として成功していますけれど、実際に肖像画家だけで終わらないという意気込みも感じてました。

トマス・ゲインズバラは風景画を描きたかった画家ですが、肖像画に関しては成功の早道と画家の暮らしのために、多くの肖像画を作成していたのでしょう。

トマス・ゲインズバラの肖像画は他の画家を連想させるものも多い。ルブラン夫人もそうですが。(笑)

Maria-Antonieta Elisabeth-Louise Vigee Le Brun Collection of the prince Ludwig von Hessen und bei Rhein, Wolfsgarten Castle, Germany

Marie Antoinette in a Muslin dress
ガリア服を着た王妃マリー・アントワネット 1783
ルブラン夫人 Louise Vigée Le Brun


シャーロック・ホームズのジェームズ・モリアーティ教授のモデルとなったアダム・ワース(Adam Worth)によって盗難に遭い行方不明になっていた、ジョージアナ・キャヴェンディッシュ (デヴォンシャー公爵夫人の肖像画。

有名なピンカートン探偵社が発見したようですが、ルブラン夫人の「ガリア服を着たマリー・アントワネット」にそっくり。どっちが先に描いたのでしょうか。

どちらにしても、、この「ジョージアナ・キャヴェンディッシュ (デヴォンシャー公爵夫人)」の肖像画は迫力があるんです。表情に。

現在は第11代デヴォンシャー公爵によって買い戻され、チャッツワースに展示されています。

Grace Dalrymple Elliott 1778 Thomas Gainsborough

グレース・エリオット 1778年
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
メトロポリタン美術館所蔵


作品はグレース・エリオット。この肖像画は記事「マリー・アントワネット フランス紀行から」でも使用しているものです。

グレース・エリオットは美しさゆえに男性遍歴が多く、人妻でありながらジョージ4世とも関係があったようです。

1786年からグレースはパリへ移り、反王妃派のオルレアン公ルイ・フィリップ2世の愛妾だったため、寵姫デュ・バリー夫人と同じ雑居房に囚われた人です。

のちに「王妃(マリー・アントワネット)の威厳ある死に殉じようと、囚人の全てが心を動かされた。」と書き記したそうです。

Lady Elizabeth Montagu, Duchess of Buccleuch and Queensberry  Boughton House  『Lady Elizabeth was the only daughter of George Montagu, Duke of Montagu and 4th Earl of Cardigan. This portrait was painted in Bathat about the time of her marriage in 1767 to Henry, 3rd Duke of Buccleuch. by wiki』

エリザベス・モンタギュー(バクルー伯爵夫人、クイーンズベリ公)
c. 1767 ボウトンハウス所有
女性教育のサロン ブルーストッキング・ソサイエティ会員

Anne (Luttrell), Duchess of Cumberland Close

アン・ホートン夫人 カンバーランド公爵夫人 アン
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
王族と結婚した一般女性。もう一枚肖像画あります。

Miss Montagu, c. 1774

ミス・モンタギュー1774
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
クライスラー美術館所蔵


この肖像画は美女ばかり。トマス・ゲインズバラのメトロポリタン美術館所蔵の「グレース・エリオット」の肖像画より素敵だと思うのは私だけでしょうか?

エリオット夫人の評判の美しさはゲインズボローの肖像画をみると、なんとなく情けないお顔立ち。

本物を観賞すると別なんでしょうけど。

さて次の半身の肖像画を見比べてください。

Portrait of Miss Elizabeth Linley later Mrs. Richard Brinsley Sheridan

エリザベス アン リンリー 嬢 作曲家のトマス・リンリーの娘
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
フィラデルフィア美術館

Anne Duchess of Cumberland

カンバーランド公爵夫人 アン
(まさかアン・ホートン夫人?あまり似ていない)
リヴァプール美術館所蔵


二枚の肖像画、とってもそっくりです。どちらもトマス・ゲインズバラの作品ですが、相当に肖像画の依頼が立て込んでいたのでしょうか。顔だけを挿げ替えたような肖像画。

でも二人の性質の違いがお顔立ち、目力の強弱ではっきりと違いは現れています。他の画家にもこういった作品があるかもしれませんね。(笑)

カンバーランド公爵夫人 アンは、たぶんアン・ホートン夫人ではないかと。この目力は多くの男性と浮名を流すだけあります。カンバーランド・ストラサーン公ヘンリーの肖像画もゲインズバラが描いています。

アンは離婚歴のある一般人でしたが、ジョージ三世の弟と結婚。もう一人の弟ウィリアム・ヘンリー (グロスター=エディンバラ公)も未亡人マリア・ウォルポールと結婚。1772年王室結婚法はヘンリー・フレデリック (カンバーランド公)が発端ですね。

Lady Alston

レディ オルストン 1765
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
ルーヴル美術館


トマス・ゲインズバラの2枚の肖像画。上の肖像画は古典的なスタイルで描かれていますが、下の「リゴニア子爵ペネロペ」の肖像画はナティエやレノルズのようにファッショナブルな肖像画です。

Thomas Gainsborough  Ann Ford (Mrs Philip Thicknesse)

アン・フォード(フィリップ・シックネス夫人)
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)


このアン・フォードの肖像画はポンパドゥール夫人に似ています。顔ではなく。肖像画の雰囲気として。英国の音楽家アン・フォードのもつ楽器については「名画と古楽器 ナティエとゲインズボロ(ゲインズバラ)」からどうぞ。

Penelope, Viscountess Ligonier.Exhibited R.A. 1771 by Thomas Gainsborough

リゴニア子爵ペネロペ 1770-71
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
ロイヤルアカデミー


このファッショナブルな肖像画は流行画だったのでしょうか。このあとの時代のラファエル前派の作品の女性より好きですけど。

半身の肖像画もすこしづつ変わってきています。

Mrs. Paul Cobb Methuen Widener Collection

ポール・コブ・メシュエン夫人 1776-77
ご主人もゲインズバラが描いています。
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)

The Artists Daughter Mary  1777

画家の娘 メアリー(ゲインズボローの娘) 1777
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)


ジョージアナ・キャヴェンディッシュ (デヴォンシャー公爵夫人)やルブラン夫人のアントワネットのように、帽子を被るレディが多くなってきました。

Miss Catherine Tatton, 1786

キャサリン・タットン
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
ウィリアム・ワシントン国立美術館


そして風景画を好んだトマス・ゲインズバラは、その風景画と肖像画をミックスさせたナショナル・ギャラリー(ロンドン)所蔵の「アンドルーズ夫妻像(Mr. und Mrs. Andrews 1748−49頃)」の作品。これは風俗画としても楽しめます。

Portrait of Mary Robinson 1781 Wallace Collection, London

詩人メリー・ロビンソン 1781
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
ウォレス・コレクション


英国の18世紀の作家で詩人のメリー・ロビンソン。英国のサッポ(サッフォー)とは彼女のこと。次の肖像画リチャード・ブリンズリー・シェリダン夫人と背景はほとんど同じに見えます。

Mrs. Sheridan by Thomas Gainsborough Andrew W. Mellon Collection National Gallery of Art, Washington, DC

リチャード・ブリンズリー・シェリダン夫人 1785-1787
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
アンドリュー・ウィリアム・メロンコレクション


この作品も見事ですよ。花、女性の顔、ディティールが美しい。


同じ人なんです。さきほどの半身の肖像画の夫人と。

Portrait of Miss Elizabeth Linley later Mrs. Richard Brinsley Sheridan Philadelphia Museum of Art ca. 1775

エリザベス アン リンリー 嬢 英国の劇作家シェリダン夫人
1775 トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)


ファッションとヘアスタイルまで違いますね。上の風景が背景の肖像画は、マリー・アントワネットが農家のファッションスタイルを好んだのを真似たようで、下の肖像画はドレススタイルです。

Portrait of Lady Rodney Anne Harley  Philadelphia Museum of Art Pennsylvania USA

ロドニー嬢(アン・ハーリー ) c.1781
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
フィラデルフィア美術館

Retrato de Sarah Buxton c. 1776-1777  Museo Thyssen-Bornemisza

サラ・バクストン c. 1776-1777
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
ティッセン ボルネミッサ美術館


1760年代のトマス・ゲインズバラの肖像画と比べ、古典的な肖像画から1770年からは、ジョシュア・レノルズなどのファッショナブルな作品に描かれています。そして1770年後半から1780年代には森ガールのようにも描かれます。

グレアム夫人もこんなに違います。

The Honourable Mrs Graham

グレアム夫人 1775-77
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
スコットランド国立美術館


よく「グレアム夫人の肖像画」で紹介されている作品です。

The Hon. Mrs. Thomas Graham

グレアム夫人 1777
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
ワシントン国立美術館


ゆるい感じのドレスの森ガール的なグレアム夫人。まるでルブラン夫人のガリア服のアントワネットと王妃らしいドレスのアントワネットを描いたように、グレアム夫人も顔こそ同じであれ、ファッション性は区別されています。

そして近代的な女性に近い肖像画も描いています。

Mrs Siddons  1785, Thomas Gainsborough The National Gallery, Trafalgar Square, London

シドンズ夫人 1785年
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)


英国の悲劇女優のサラ・シドンズ(サラ・ケンブル)はシェークスピアのマクベス夫人も有名。ドルリー・レーン劇場の女王でもあり、ハムレットのオフィーリア役も演じています。

ジョシュア・レノルズの女優らしい作品とは違う、ゲインズバラのサラ・シドンズの横顔。

Maria Anne Fitzherber

フィッツハーバート夫人 マリア・アン


穏やかな女性の肖像画。未亡人となったマリア(1756-1837)はジョージ4世の愛人となります。彼女が一番愛されたかどうかは確かではありません。彼女は一般人から秘密で結婚した一人といわれていますが・・・グレース・エリオット(1754〜1823)もジョージ4世の愛人として記録にあります。

ジョージ4世とキャロライン王女との結婚はこのあとのこと。

ジョシュア・レノルズの作品のマリアもゲインズバラが描いた特徴を捉えています。

| ロココ 英国の画家 | 07:35 | comments(7) | trackbacks(0) | pookmark |
アカデミック ジョシュア・レノルズ(Sir Joshua Reynolds)

Lady Sarah Bunbury Sacrificing to the Graces, 1763?65 Art Institute of Chicago   Sir Joshua Reynolds

三美神に供物を捧げるレディー・サラ・バンバリー
ジョシュア・レノルズ(Sir Joshua Reynolds)
ジョシュア・レノルズ シカゴ美術研究所


記事 マリア・ウォルポール(ウォルドグレイヴ伯未亡人)で、ジョシュア・レノルズ(Sir Joshua Reynolds)の肖像画を3枚ほど掲載していますが、そのときに、日本の記事でレイノルズのもっとも有名な作品が少女が描かれた「マスター・ヘア」(ルーヴル美術館所蔵)ってあるけれど本当でしょうか?と書きました。

私がもっとも好きな作品が、この「三美神に供物を捧げるレディー・サラ・バンバリー」(1765 )で、「マスター・ヘア」よりもずっと印象深いから。

Reynolds, Sir Joshua (1723 - 1792), Charity University of Oxford - Ashmolean Museum

慈愛
ジョシュア・レノルズ(Sir Joshua Reynolds)
オックスフォード大学アシュモレアン美術


ファッショナブルな肖像画家だけではなく、歴史画や神話、宗教画も描いているジョシュア・レノルズ。この「慈愛」の主題は古典絵画から永遠と続いていますね。

Sir Joshua Reynolds, P.R.A. 1723 - 1792 theory 1779-1780

セオリー(理論) 1779−80
ジョシュア・レノルズ(Sir Joshua Reynolds)
ロイヤル アカデミー


RA(ロイヤル・アカデミー)の初代会長を務めたジョシュア・レノルズは、美女の肖像画「三美神に供物を捧げるレディー・サラ・バンバリー」のように、宗教的、神話的な寓意画を描いています。

ジョシュア・レノルズと大変懇意にしていた同時代の女流画家アンゲリカ・カウフマン(Angelica Kauffmann)はRAに協力を惜しみませんでした。

Joshua Reynolds Mrs Billington, 1789  The Beaverbrook Art Gallery New Brunswick

ビリントン夫人 1789
ジョシュア・レノルズ(Sir Joshua Reynolds)
ビーバーブルック美術館


エリザベス・ビリントンは英国のオペラ歌手。頭上にはクピドたちがビリントン夫人の歌声にあわせて歌っているようです。

竪琴を手にしていないので、ムーサのテルプシコラーまたはエラトーと断定できませんが、宗教的、神話的な作品です。

女性の肖像画でもっとも好きなのは彼女です。

Portrait of Jane Fleming, Countess of Harrington (1755-1824), wife of Charles Stanhope, 3rd Earl of Harrington 1778 Henry E. Huntington Art Gallery

チャールズ・スタンホープ第3代ハリントン伯爵夫人
ジェーン・フレイミング 1778
ヘンリー・E.ハンティントン アート・ギャラリー


チャールズ・スタンホープ第3代ハリントン伯爵(スタンホープ印刷機の発明者ではないです。)の妻、ジェーン・フレイミング。11人の子供がいたそうですが、この堂々とした貫禄。

ジョシュア・レノルズの美女達はこちら 
記事 ロココ 英国の美女
ファッショナブルな肖像画は美女だけではなく、男性、子供、母と子もたくさん描いています。

Sir Joshua Reynolds Lady Elizabeth Hamilton, 1758 Widener Collection

エリザベス・ハミルトン 1758
ジョシュア・レノルズ(Sir Joshua Reynolds)
ワイドナー・コレクション


楓はどちらかといえば「マスター・ヘア」(ルーヴル美術館所蔵)の幼児よりもこちらが好きです。「マスター・ヘア」は、当時の風習で女児服を着ている男の子。子供の甘美とそのしぐさ、そして自然な肖像ということですが、かしこまったこの少女エリザベス・ハミルトンの姿も初々しい。(大人のエリザベスはこちら

Portrait de Maria Walpole, Comtesse Waldegrave (1739-1809), avec sa fille Elizabeth-Laura (1760-1809)

マリア・ウォルポール
ウォルドグレイヴ夫人と娘エリザベス・ローラ
ジョシュア・レノルズ(Sir Joshua Reynolds)


この聖母子のような肖像画の夫人と娘については下記記事をご覧ください。

記事 マリア・ウォルポール(ウォルドグレイヴ伯未亡人)

Mrs Hartley as a Nymph with a Young Bacchus  exhibited 1773 tate

バッコス(バッカス)と妖精(神話画)
ジョシュア・レノルズ(Sir Joshua Reynolds)
テート・ギャラリー


神話画には
Cupid Undoing Venuss Belt (1788)St. Petersburg, Hermitage Museum
ヴィーナスの帯をほどくクピド 
ジョシュア・レノルズ(Sir Joshua Reynolds)
国立エルミタージュ美術館所蔵
があります。

The Holy Family with the Infant St John 1788-9 Sir Joshua Reynolds Tate

聖家族と幼子聖ヨハネ(宗教画)
ジョシュア・レノルズ(Sir Joshua Reynolds)
テート・ギャラリー


Recovery from Sickness, an Allegory  1768 Reynolds, Sir Joshua Dulwich Picture Gallery

病の克服(寓意画) 1768
ジョシュア・レノルズ(Sir Joshua Reynolds)
ダリッチ・ピクチャー・ギャラリー


ジョシュア・レノルズの神話画、宗教画、肖像画にはナティエ同様に模倣、模写作品がたくさんあるようです。

The death of Dido, 1781 Joshua Reynolds Royal Collection

ディドの死
ジョシュア・レノルズ(Sir Joshua Reynolds)
ロイヤル・コレクション


ご存知ウェルギリウスの「アエネイス(アエネーイス)」のカルタゴの女王ディドの死の場面。

after Sir Joshua Reynolds Philadelphia Museum of Art.

ディドの死
ジョシュア・レノルズの模写 (after Sir Joshua Reynolds)
フィラデルフィア美術館


ロココのファッショナブルな肖像画家ではないジョシュア・レノルズですが、それにしてもアカデミックな作品は、結構地味な印象です。
| ロココ 英国の画家 | 19:46 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
女流画家 アンゲリカ・カウフマン Angelica Kauffmann
昨日、sai が、コメントを残した方に、アンゲリカ・カウフマン(1741-1807)の作品ではないか?という返信とその記事をアップしました。

Angelica Kauffmann Self Portrait 1760s

アンゲリカ・カウフマン 自画像 1760年代


なるほど、コメントの方のボッティチェッリという言葉が頭から離れず、示されたURLのどの画像の作品を知りたいのだろうと2日ばかり「考え中のようでした。

そのアンゲリカ・カウフマンの作品を見て、楓はエリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン(1755−1842)を思い浮かべてしまいました。

Selbstporträt, Oval 1780-1785 Angelica Kauffman St. Petersburg

アンゲリカ・カウフマン 自画像 1780-1785 


sai が、コメントの方に、その作品画像は「アリアンナの嘆き」だと回答していましたが、とっても素敵です。ルーベンスを女性らしくしたような描き方。

記事 コメントのお返事 「マリアンナの嘆き」 by アンゲリカ・カウフマン

よくよく考えると、エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランはフランス革命後に、ローマで活躍しています。ということは、スイス生まれでローマ、イタリアで活躍したアンゲリカ・カウフマンの作品を観る事があったのかもしれませんね。

Élisabeth-Louise Vigée Le Brun Self-Portrait in a Straw Hat 1782年

自画像
エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン
Élisabeth-Louise Vigée Le Brun 
Self-Portrait in a Straw Hat 1782年


エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランの作品をみて、 アンゲリカ・カウフマンを思い浮かべたというほうがよいくらいかも。(笑)

それでも、この二人の女流画家はルーベンスを倣うような描き方があります。アンゲリカ・カウフマンの「マリアンナの嘆き」、そしてヴィジェ=ルブランはこの自画像です。

記事 エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン Élisabeth-Louise Vigée Le Brun

アントワネットのお抱え画家だったヴィジェ=ルブラン同様に、 アンゲリカ・カウフマンも貴族やロイヤル・ファミリーなど、多くを手がけています。


アンゲリカ・カウフマン 肖像画


Isabella Hunter, c. 1776-1790-Kauffmann, Angelika

イザベラ・ハンターの肖像画
美人薄命だったようです。

Eleanor Countess of Lauderdale

ローダーデール伯爵夫人エレノア

Portrait of Sarah Harrop (Mrs. Bates) as a Muse

妖精に扮したサラ・ハロップ(ベイツ夫人)

portrait of philip tisdal with his wife and family

フィリップ・ティスデイルと妻、その家族

Ferdinand IV, King of Naples, and his Family, 1783

ナポリの王 フェルディナンド4世と家族 1783


マリア・テレジアの娘でフランス王妃マリー・アントワネットの姉であるマリア・カロリーナが両シチリア王フェルナンド1世(ナポリ王フェルナンド4世)の妻として描かれています。


 アンゲリカ・カウフマン 神話

 
肖像画サラ・ハロップ(ベイツ夫人)も妖精として描いていますが、神話の場面、神話に登場する女神をこちらからご紹介します。

Venus Directing Aeneas and Achates to Carthage, by Angelica Kauffman. Exhbited at the Royal Academy in 1769. Accepted in lieu of tax by H.M. Government and transferred to the National Trust in 1957

ウェルギリウスのアエネーイス
母ヴィーナスに導かれるアイネイアースと親友アカテス


ウェルギリウスのアエネーイスはトロイア戦争のあとのお話し。ウェルギリウスのアエネーイスについてはこちらから。

記事 アエネーイスから アイネイアースと母ヴィーナス

Angelica Kauffmann Portrait of a Young Lady as a Vestal Virgin

ウェスタの巫女(ウェスタの処女)に扮する若い女性


ウェスタの巫女に関してはこちら
記事 4月の寓意 オウィディウス「祭暦」 から

KAUFFMANN Angelica Portrait Of A Woman Dressed As Vestal Virgin

ウェスタの巫女の衣を羽織る女性

 アンゲリカ・カウフマンは、ヘーベやフローラも描いています。


 アンゲリカ・カウフマン クピドとプシュケ Cupid and Psyche

Angelica Kauffmann Amor und Psyche

Angelica Kauffmann Amor und Psyche

The Legend of Cupid and Psyche


クピドとプシュケは異なった時代の多くの画家たちの主題になった作品ですね。

記事 モーリス・ドニ クピドとプシュケ の物語 連作
記事 バーン=ジョーンズ Sir Edward Burne-Jones 連作


 ジョシュア・レノルズ(Sir Joshua Reynolds) とアンゲリカ・カウフマン

ジョシュア・レノルズ(Sir Joshua Reynolds 1723−1792)とアンゲリカ・カウフマンは、批判されるほど親しく交際していた画家です。

Reynolds, J. Portrait of Angelica Kauffmann, half length in white wearing a red shawl

アンゲリカ・カウフマンの肖像画
ジョシュア・レノルズ(Sir Joshua Reynolds)

Sir Joshua Reynolds (artist) Angelica Kauffmann, R.A. Collection of George Glazer

アンゲリカ・カウフマンの肖像画(自画像?)
Portrait of Angelica Kauffmann
After Sir Joshua Reynolds


下の肖像画はアンゲリカ・カウフマン自身が描いて、そのあとジョシュア・レノルズが手を入れたのでしょうか?


| ロココ 英国の画家 | 02:18 | comments(0) | trackbacks(1) | pookmark |