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マリー・アントワネット テアトロマニーの時代

Le petit Theatre de la Reine

王妃の劇場 1780 建築家リシャール・ミック


劇作家カロン・ド・ボーマルシェ(1732-1799)は、1775年、三部作となる最初の戯曲セビリアの理髪師(Le Barbier de Séville)を書き上げます。作曲はロッシーニが有名ですね。

1784年、フィガロの結婚 (La Folle journée ou Le Mariage de Figaro)は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの作曲。

これは「アンシャン・レジーム」に対する痛烈な批判。つまり王制社会と貴族たちの告発をしている戯曲です。

アントワネットは、王太子ルイ・オーギュストとの結婚式までの道のりで、「フィガロの結婚」の「セビリアの理髪師」を観劇し、大公女らしくない笑いに、側近はあきれたというほど。

1774年、ルイ15世が亡くなったあと、自らセビリアの理髪師に登場するロジーナを演じています。

とにかくアントワネットはセビリアの理髪師が大好きで、貴族を痛烈に批判したこの作品の上演を強行におこなったのです。ロジーナを演じたマリー・アントワネット。失笑と怒りの観客たち。

王妃の賭け事、仮装舞踏会も第1王女が誕生してからは、控えめになったというものの、この当時で賭博の借金は50万リーブル近く。

Maria Antonietta suona larpa nella sua stanza a Versailles1777 by Jean-Baptiste Gautier Dagoty Musée national des Châteaux de Versailles et de Trianon

ヴェルサイユでハープを弾くマリー・アントワネット
1777年 ヴェルサイユ宮殿・トリアノン
ジャン・バティスト・アンドレ・ゴーティェ・ダゴディ


宝石、服飾の熱中はタンプル塔へ幽閉されても止りませんでした。

王妃が子供の誕生以来浪費が止ったというのは、舞踏会や賭博からプチ・トリアノン、そしてこの演劇に傾倒していったからなのです。

建築家リシャール・ミックと画家ユベール・ロベール、植物学者クロード・リシャール達がプチ・トリアンをつくり上げたのです。

1780年、この王妃の劇場が完成しました。王妃のお気に入りだけが許されるトリアノン。

プチ・トリアノンジャン・ジャック・ルソーの「自然回帰をテーマにした建築と庭園」と言われていますが、ルソーの思想を根本的に取り違えています。それでも王妃の劇場ではルソーの作品が上演されたそうですよ(苦笑)。「村の占い師」とかでしょうか。

アカデミー・フランセーズのミシェル=ジャン・スデーヌ(1719∼1797)は、ジャン=ニコラ・ブイイの「レオノーレまたは夫婦の愛」の脚本も手がけています。1787年の「ダルベール伯爵」(グレトリー作曲)もこのレオノーレから。

これはルイ14世時代にあった実話がもとにブイイは物語を書いたのですが、スデーヌはこの物語で、男装して無実の罪で囚われた夫を救出する場面を戯曲にしています。

これも権力への告発を主題にしているもので、フィガロの結婚を好んでいるアントワネットにとっては、この作品にも政治的意図を読み取る力がなかったのかもしれません。(この戯曲が上演されたという記録はありません。)

Portrait en pied de la marquise de Pompadour Maurice Quentin de La Tour

ポンパドゥール夫人 1755年 ルーヴル美術館蔵
モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥール


先代の宮廷で、ロココ文化をつくり上げたポンパドゥール夫人。彼女との違いは何だったのでしょうか。

ラモーのオペラ、ラシーヌ、モリエールらのフランスの古典主義の作品、スペインの音楽バレエ、ヴォルテールの戯曲で、貴族たちの子女らが集まった宮中演劇を催し、絵画の巨匠たちが肖像画を描き、百科全書をはじめ啓蒙思想家たちのパトロンになり、セーヴルの窯を発展させ、ロココにポンパドゥール様式を残しました。

アントワネットは、当時の文学や思想、そして芸術のパトロンとして名を残すことがありませんでした。

ポンパドゥール夫人は浪費を文化にも残すほどの名誉欲を持っていましたが、アントワネットは自分の楽しみだけに費やしたのですね。つまり公妾ポンパドゥール夫人の「文化」と王妃アントワネットの「娯楽」の違いです。

そして思想。政治的配慮、政治的意図、政治的立場を考えたポンパドゥール夫人とは大違いで、面白ければいいという、政治的に無頓着なアントワネット。

こうした啓蒙思想、権力への告発になるようなオペラも平気で上演した王妃。

「空っぽな頭」とアントワネットを呼んだのは、ほかでもないヨーゼフ2世だったのです。
| マリー・アントワネット | 18:29 | - | - | pookmark |
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