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ヴォルテールの戯れ歌 ポンパドゥール夫人

sai のヴォルテールへ

ヴェルサイユ宮殿への洪水の前奏曲を弾いたのはルイ14世の公妾マダム・ド・ポンパドゥール。

私の時代 マダム・ド・ポンパドゥール
ポンパドゥール夫人の肖像画、生涯、所有の美術品などの記事



パリのサロンでポンパドゥール夫人の肖像画に集まる人々
フランソワ・ヴーシェの1757年の作品


こうしてフランス革命の洪水まえに、ノアの箱舟であの世に旅立ちました。可憐な公妾のその死は、諷刺詩までもつくられます。

ここに眠る、15年間は生娘
二十年間は売女、八年間は女衒たりしもの

デティオール夫人(のちのポンパドゥール夫人)の時代から友人だったヴォルテールが詠んだものでしょうか。

ポワソン嬢時代からサロンに出入りし、啓蒙思想家たちの話相手もしたポンパドゥール夫人。デティオール夫人となってからは、サロンの女主人としてもてなします。

この時代にタンサン夫人のサロンでヴォルテールとはじめて出会うのです。

前記事をごらんいただいた皆様のほか、私よりもっとフランスの歴史や見聞に触れている方も多いのでご存知かと思います。

才色兼備といわれたポンパドゥール夫人は、現代のわたしたちのまわりにも大勢いらっしゃるような恵まれた家庭に育ち、質の高い教育と教養を授けられ、さらにお稽古をいくつか身につけたお嬢さんだとお考えくださいな。

一国の女帝が学ぶほどのものではありません。

ですが、特別な才能ではなくとも高い才能があり、「肌の白い栗毛の美人で、想像しうるかぎりのあらゆる才気を身につけた、パリで最も美しい女性の一人」に数えられています。

家庭教師たちは当代一級の文人、音楽家、芸術家たち。劇作家のクレビヨン・フィス、やがて俳優になるラヌー、オペラ座のピエール・ジュリオットら。



ポンパドゥール夫人の作品といわれている版画


かわいい林檎のレネットは、「可愛い女王」の意味があり、小さな頃からそう呼ばれていた彼女は、国王の寵姫になるのが精一杯の家柄です。

彼女の才気や教養は大貴族や宮廷のものではなく、文人、哲学者、芸術家ら知識層のものでした。つまり上流社会ではなく。

デティオール夫人は館の劇場に、ヴォルテール、クレピヨン、フォントネル、モンテーニュなど当代の名だたる文士を招きます。

ヴォルテールは自分は彼女の腹心の友と語ります。

「彼女は非常に育ちがよい。賢く、愛らしい。優雅さと才能にあふれ、生まれながらにして良識と善良な心を身につけている。・---(略)---私は腹心の友でさえあった。彼女から恋の話も聞かされた。国王の激しい愛情を自覚したと。それはセナールの森の国王の狩猟に連れて行かれたという事実に由来する・・・・。彼女の母は絶えず言う。シャトール夫人より美しい我が子と。」 
ヴォルテールの冷笑・・・

ヴォルテールの記事

記事 哲学書簡 ヴォルテールとクエーカー教徒
記事 哲学辞典 by ヴォルテール 
記事 マルク=アントワーヌ・カラス事件

ヴォルテールは哲学の時代といわれた18世紀最高の名声を手に入れた哲学者であり、文筆家。彼のほのめかした美辞麗句にかならず困惑させる訴え方をしています。sai がヴォルテールの記事で、反語的讃辞や揶揄が面白いって書いていましたが、これも反語的賛辞なのでしょうか。

それとも時代や情勢の機によって、どちらともとれるように賛辞したのかもしれません。

ヴォルテールは「非常に育ちがよい」とポンパドゥール夫人を賛辞していますが、この賛辞を「ヴォルテールのお世辞上手」と付け加えいるのが多くの著作がある窪田般弥氏。



欧州のポンパドゥール夫人
ジャン=ピエール・フランク


さて哲学の時代の啓蒙思想家ヴォルテールは、まだディティオール夫人だった彼女が公妾になれるならその腹心の友も悪くないだろうと考えていたようにおもいます。

その見返りを得るために。

ヴォルテールは決して彼女のことを「ゾフィー」とは賞賛していませんし。(彼の愛人を別として)

彼女の人並みを超える程度の知識や優雅さと高貴さは、誰もがビジュウ(模造宝石)と見破ることもないだとろうと思えてきたのでしょう。そして彼女の怜悧さと好戦的な性格も宮廷で光ることだろう、と。

1745年の王太子婚礼の祝賀会での「石櫧の木の仮面舞踏会」で、抜け目ないヴォルテールはデティオール夫人に頌歌を捧げます。

「石櫧の木こそは、私の崇め敬うべき樹木」と・・・。

公妾となったポンパドゥール夫人。上流社会の雅語になじめず、ある日の恥知らずな言葉に、ヴォルテールさえも窘めます。

「ごくごく仲間内での艶話に出てくる尻軽女を意味する言葉だということを、そっと知らせておきましょう。ポンパドゥール夫人。」

前国王ルイ14世の公妾マントノン夫人の最初の夫、ポール・スカロンが「マザリナード」というマザランの諷刺詩を流行らせましたが、ポンパドゥール夫人を諷刺するポワソナードと言う戯れ歌を前回もご紹介しました。

このポワソナード、ヴォルテールが巷に流行らせたのでしょうか。



ポンパドゥール夫人の作品といわれている版画


こうした戯れ歌のおかげで、ポンパドゥール夫人の復讐心で失脚されたのがモールパ伯爵です。

気高く率直な物腰で イリスよ、
御身はわれらの心を金縛りにする。
足るもとに、御身は花々をまき散らす。だが、それは白い花ばかり」

どこが侮辱の戯れ歌かと申しますと、「flueurs blanches (白帯下)」と「fleurs blanches (白い花)」の同音異義語で弄ばれています。

白帯下とは、「帯下に赤白あり、赤は血を伴い、白は無色を伴う」で、女性の皆様にはご理解いただけたと思います。

この歌、モールパ伯爵に誰が授けたのでしょう。

一方、ヴォルテールは・・・。
窪田氏の著作本から引用すると、「機をみるに敏なる進歩的文化人であったから、”生娘”という諷刺詩を書き、(ポンパドゥール夫人を)罵倒する。」とありました。

一方、ポンパドゥール夫人は・・・。
相手を打ちのめし、追放します。権力者として。ところがヴォルテールには・・・。

ディドロダランベールの共同編修「百科全書」と百科全書派(執筆者たちにはヴォルテール、ルソー、モンテーニュら多くのフランスの学者たち)の擁護を続けます。たしか、図版も含めて百科全書の編修が終わったのは、ポンパドゥール夫人の亡くなったあとですね。

18世紀の宮廷画家モーリス・カンタン・ドゥラトゥール(Maurice Quentin Delatour)の「ポンパドール夫人」では、この百科全書の擁護を公に認めていることと啓蒙思想、哲学の時代をポンパドゥール夫人が支配下に置いているように描かれています。

前記事 私の時代 マダム・ド・ポンパドゥール
肖像画の詳しい解説をしております。



ポンパドゥール夫人の作品といわれている版画


さらに1762年には、ヴォルテールが介入した「カラス事件」と呼ばれたジャン・カラスの冤罪を、国王直属の請願委員で再審にあたることに協力をします。

このようにヴォルテールの名声を高める力添えをしてきたポンパドゥール夫人ですが、ヴォルテールは1枚も2枚も上手だったんですね。

ポワソナードはポワソン家への戯れ歌です。ポンパドゥール夫人の母親がなくなったときには・・・。

ここに眠る 堆肥より生まれ 立身出生を極めるために
己の操を小作人に、娘を地主に売り渡したる者

小作人 fermier と 徴税請負人 fermier general をかけて、母親の愛人だった徴税請負人を暗示し、地主はルイ15世をさしています。

ただし、ポンパドゥール夫人の最初の夫も徴税請負人なんですね、母の愛人の甥ですから。そう考えると、たいへん悪知恵が働いた戯れ歌ですね。

また魚(ポワソン)に由来する家名ポワソン。

その戯れ歌は・・・、(楓の意訳)
宮廷の品が落ちた 鮮度が落ちた
何で驚くことがある?市場の魚じゃ当たり前!

さて、ポンパドゥール夫人。市場の魚ではなく、欧州の海をわたる魚、いえ、凱旋するガラテアのように勢いさかんです。

それは七年戦争で3枚のペチコートの一人エリザヴェータ女帝が急死するまでのことでした。

参考 ヴェルサイユの苑 フランス文学夜話 窪田般弥

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哲学書簡 ヴォルテールとクエーカー教徒
楓のマントノン夫人の記事で、キエティスム(クワイエティズム)事件を起こしたということを知り、ヴォルテールのクエーカー教徒を思い出した。なるほど、マントノン夫人は質素で倹約な宮廷生活と唱えていた。 「哲学書簡」(Lettres philosophiques ou Lettres anglai
| RE+nessance | 2009/12/17 10:49 PM |