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五月の薔薇に髑髏とロビン ミレイのオフィーリアから Millais's Ophelia



ジョン・エヴァレット・ミレイ「オフィーリア」


哀れなオフィーリア。このときの様子はハムレットの母 王妃ガートルードの言葉から人魚のように漂うまでの情景を思い浮かべることができます。

シェイクスピアが好きな皆さんなら諳んじることもあるでしょう。今回は新訳河合祥一郎さんを参考にしています。

王妃の言葉は過去記事からご覧ください。小さい画像ですが30枚ほどのオフィーリアの肖像画も掲載しています。

2006年の過去記事「オフィーリア



ヨゼフ・クロンハイムのオフィーリア


オフィーリアがきんぽうげ、いらくさ、ひなぎく、そして死人の指と呼ばれている紫蘭でつくられた花輪を持って・・・。
ハムレットの第二幕第一場だったでしょうか。物語はまだはじまったばかりで、ハムレットに誤って殺されてしまうオフィーリアの父にハムレットのお話をするところ。

そうして父が殺されて、ハムレットにも捨てられたと思い、気がふれていくオフィーリア。

気のふれたオフィーリアが花を持つシーンは、兄レイアティーズ、デンマーク王クローディアス、ガートルードにわたす場面があります。この花言葉は先の過去記事に書いていますのでご覧ください。また、後半にお花の名前をいれた画像をご用意しています。


古い賛美歌(端歌)を口ずさんでいるオフィーリア。すっかり沈むまでにしばらく浮かんでいたオフィーリア。人魚、水の精にたとえていた王妃。

この左手前に葉がありますでしょう?ちょっぴりお花も見えていると思うんですけど、「忘れ名草」になります。ご存知のとおり「私を忘れないで」が花言葉。 右が金鳳花。花言葉は「無邪気」、「魅力」です。

手の中の白いお花はなんでしょう、黄色いお花が金盞花ではないでしょうか。

  


雛菊の花言葉は、ここでは「無罪」になるようです。第四幕第五場でハムレットに濡れ衣をきさせ、オフィーリアの兄レアティーズを騙して利用した場面。この二人のことを指している気がするのです。

手元の青いお花はなんでしょう?黄色いお花は金盞花?花言葉は「悲しみ」ですがもうひとつの「絶望」という花言葉を私は捧げたいと思います。


際立つ芥子の花に雛菊を添えて。芥子の花言葉は「眠り」と「死」。オフィーリアの場面を象徴するお花。青いお花はなんでしょうか?


菫のチョーカー。花言葉は「誠実」です。オフィーリアの父が亡くなったときに「すべて枯れてしまったの」と言っていました。ここでの花言葉は「若い死」と「純潔または貞操」を象徴しているのです。

第四幕第五場で父の死を嘆き「・・・(略)・・・、私も死の眠りにつこう。」とオフィーリア。第七場がこの場面。

ハムレットとオフィーリアの恋を、兄レアティーズが菫に喩えていましたね。「すぐ萎む、束の間の慰め」だと。

そしてオフィーリアの死には、菫の花よ、咲き出でよと嘆いていたレアティーズです。

 


こちらがぼんやり描かれているのでよくわからないのです。ごめんなさい。


三色菫(右端)と福寿草(赤)がハッキリわかりますね。アネモネでも撫子でもありませんね。花弁が違いますでしょ。福寿草です。

三色菫の花言葉は「叶わぬ愛」とか「物思い」などがありますが、前記事にも書きましたように、ギリシャ神話に基づいた「思考」を象徴しているようなので「思い」でしょう。

第四幕第五場で「三色菫は思い」とオフィーリアが口にしています。記事の途中でご紹介します。


オフィーリアの歌から 柳の小枝のロビン


この背景にはオフィーリアが口ずさんだ鳥が描かれているのは確かです。左上の柳の小枝にロビンです。(その周辺にこれまで見えていなかったもの、描かれているように思いませんか?)

ではロビン(ヨーロッパコマドリ)とオフィーリア

第4幕第5場

オフィーリアオフィーリアの歌
顔も覆わず 棺に入れて ヘイ、ノン・ノニー 〜 
お墓を濡らす涙の雨 さよなら、愛しい人 〜 

しと・しと・しと〜
ほら、しと・しと、降る・降るでしょ!
ああ糸車は歌にあう〜
主人の娘を寝取ったのはいけない執事だったのよ〜

Rosmarinus ローズマリー(海のしずく)これはローズマリー、
花言葉は記憶、覚えていてね
これは三色菫 花言葉は思い

あなたは茴香、それと苧環、
あなたは芸香、それと私に少し。
日曜日には恵みのハーブと呼ぶの、

芸香(ヘンルーダ)あなたは少し違うように芸香をつけて
雛菊もあるわ、菫をあげたかったの。
でも父が亡くなって枯れちゃった。

立派な最後だったんですって。
フォア ボニー スィート ロビン イズ オール マイ ジョイ・・・
(愛しのロビン、私のすべて)



苧環 どこかにありませんか?


オフィーリアが王たちへ花言葉を添えて渡すお花。

茴香の花言葉は「欺瞞」、苧環が「不義」、芸香が「後悔」と「悲しみ」、雛菊は「恋」、菫が「忠実」を表しているといわれています。

雛菊、茴香(フェンネル)、菫


ローズマリーは兄レアティーズへ。茴香と苧環は王クローディアスに手渡され、ガートルートが「後悔」の芸香、オフィーリアが「悲しみ」の芸香を身につけて。

台詞にあったように「あなたは少し違うように芸香を身につけて」と言っていましたから。お花のほうは、この場面にありそうなのは菫と苧環。



(C) wiki


そして最後にスィート ロビンと口ずさんでいますね。そのロビンが木の枝に描かれていたんですね。

十字架に架けられたイエス・キリストの側で歌いながら茨の冠をはずそうとして、イエスの血がその胸を赤く染めたという伝承のある鳥。オフィーリアの花輪が茨の冠なのでしょうか。

マザーグースでもおなじみのロビン。クック・ロビン(コック・ロビン)というのはミソサザイと結婚した駒鳥が雀に殺され、鳥たちに葬式を挙げてもらうナーサーリーライムでお馴染みですが、ロビンはヨーロッパコマドリのことなんですってね。みんな同じかと思ってました。恥・・・。

駒鳥のお葬式(誰が殺したクックロビン)
(Who Killed Cock Robin )

誰が殺したクックロビン(駒鳥の雄を)
それは私よ スズメがそう言った。

こうして歌が続いていくのですが、誰もスズメを責めないで、誰が何をするだのといろんな小鳥たちが登場します。
では短絡的にマザー・グースの「クック ロビン」と「オフィーリア」を関連つけてしまいましょうか?

いえいえ、シェイクスピアがそれだけのために登場させたとは、私は思いません。「誰がオフィーリアを殺したのか」などとロマンティックなものでしょうか?

たしかクック ロビンというのは「駒鳥の雄」を示す言葉でもあるようなんですね。



クック ロビンの死(The death of the cock robin)
ヴィクトリア朝 妖精画家ジョン・アンスター・フィッツジェラルド

もう1枚!誰が殺したクックロビン?
(Who killed the cock robin?)

こちらもジョン・アンスター・フィッツジェラルド
(John Anster Fitzgerald 1819年 - 1906年)

そしてオフィーリアは「立派な最期だったんですってね。愛するロビン(駒鳥)、私のすべて」と歌っています。

「父親」、あるいは「誰が殺したの?それはあなた。」とシェイクスピアは示しているのではないでしょうか。

「誰が前王(ハムレットの父)を殺したのか?」、「誰がポローにアス(レアティアーズ、オフィーリアの父)を殺したのか?」と問いかけていると思われます。

このロビンは、イギリスでウィリアム2世が狩猟中に胸を従者の矢で射られて亡くなったことを揶揄したのが起源とも言われいます。そこには次の王のためだったのかもしれませんよ。

クック ロビンは陰謀の死の象徴をしたのではないでしょうか。

ただしラファエル前派の画家たちに共通しているのは、ロセッティの「ウェヌス・ウェルティコルディア」にあるように、人の心を浄化させるウェヌスが人を惑わすウェヌスにかわるように、ミレイも独自の解釈があるのかもしれません。

オフィーリアの口ずさんだスィート・ロビンを描きこんだミレイはどう解釈したのか知りたいものです。


ミレイ オフィーリア 対岸の景色

こうして花々を手渡し、「愛しいロビン、わたしのすべて」と歌いながら
もう帰ってこない?帰ってこないかしら。
そう、死んでしまった、あの人は。
私も死の眠りにつこう。あの人は戻らない。
お髭は雪のように白く 髪の毛は麻のように銀色
ああ、死んでしまった、あの人は。
泣きくれても空しいだけだけだわ。どうか安らかに
そして皆様も。安らかに。さようなら。
この言葉がオフィーリア最後の言葉。最後の姿です。
この後、オフィーリアは水の精のように川を流れていったのです。



対岸のしだれ柳と白い野薔薇


左に茂るのは白い野薔薇。それもボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」でも象徴されている、赤薔薇、白薔薇で有名なロサ・アルバ・セミプレナ(ヨークの白い薔薇)ではないかしらと。

記事 
Sandro Botticelli's Rose ボッティチェッリの薔薇 ヴィーナスの誕生の庭へ

そしてしだれ柳が左側に。花言葉は「見捨てられた愛」、「愛の悲しみ」です。ミレイはオフィーリアをこのように解釈していたのでしょうか。

それともロビンで書きましたように、ハムレットの心情でしょうか。

この背景の全体像は後半にて、枯れたお花、樹木とともご覧いただきます。

ロサ・アルバ・セミプレナ(ヨークの白い薔薇) エゾミソハギ(蝦夷禊萩)


最初の全体像をご覧ください。この対岸の左端の上部に描かれているのは、紫色のエゾミソハギ(蝦夷禊萩)です。「悲哀」、「慈悲」という花言葉。日本ではお盆の時期に見かけるお花。


そして同じく対岸の下手前にある可憐な花々は、オフィーリアの水を含んだドレスの裾のあたりに面しています。赤いお花は芥子にもアネモネにも見えますが、三色菫が一輪、左の手前にあります。右端にはエゾミソハギでしょうか。


そして対するオフィーリアのドレスの裾には寂しげに五月の薔薇と水仙です。

But, good my brother,
Do not, as some ungracious pastors do,
Show me the steep and thorny way to heaven;
Whiles, like a puff'd and reckless libertine,
Himself the primrose path of dalliance treads,
And recks not his own rede.

その立派な教えを見張りに立てておきましょう。お兄様、どこかの不埒な牧師様のように、ひとには天国への険しい茨の道を示しながら、ご自分は歓楽の桜草の道をお歩きになるなんてなさらないでね!

桜草の花言葉はイギリスでは弔花あるいは棺を飾る花なのですが、享楽的生活の比喩として使われています。オフィーリアも兄に一言「桜草の道(primrose path)」とやり返していますが、ミレイの中ではこの桜草のかわりに水仙を描いたらしいのです。花言葉は「うぬぼれ」、「自己愛」、「エゴイズム」です。


五月の薔薇とオフィーリアの歌  オフィーリアの裾の花
O rose of May! Dear maid, kind sister, sweet Ophelia!


Laertes
O heat, dry up my brains! Tears seven times salt
Burn out the sense and virtue of mine eye!
By heaven, thy madness shall be paid by weight
Till our scale turn the beam. O rose of May!
Dear maid, kind sister, sweet Ophelia!
O heavens! is't possible a young maid's wits
Should be as mortal as an old man's life?
Nature is fine in love, and where 'tis fine,
It sends some precious instance of itself
After the thing it loves.


シェイクスピア ハムレット 第4幕第5場

オフィーリアの兄レアーティーズ
「なんだ?なんの音だ?」

オフィーリア登場

レアーティーズ
「あぁ、化石のような頭の中、ひびわれてしまえ。
この目も熱い涙で焼きただれてしまえ。
神にかけ、おまえの仇は必ずとる。


あぁ、五月の薔薇よ、可愛い乙女、美しいオフィーリア
天よ、こんなことがあってよいのか、若い乙女が
老人のように壊れてしまうなんて

愛は繊細だ 繊細であればこそ
自分の最上のものを愛の証に捧げてしまうのだ。

オフィーリア
顔も覆わず、櫃にいれて〜
ヘイ・ノン・ノニー、ヘイ・ノン・ノニー 〜
お墓を濡らす 涙の雨よ〜
さようなら、愛しい人〜


レアーティーズ
おまえが正気で復讐をしろといっても、それほど心が動かされない。

オフィーリア
しと・しと・しと〜
ほら、あなたはしと・しと・降る・降るでしよ!
糸車は歌にあう〜
主人の娘を寝取ったのはいけない執事だったのよ〜

これはローズ・マリー、花言葉は記憶。・・・・
どうぞ覚えていてね。これは三色菫。花言葉は思い。

レアーティーズ
狂気のなかにも教えがある。思いと記憶はよく合う。


オフィーリア
あなたは茴香、それと苧環、
あなたは芸香、それと私に少し。
日曜日には恵みのハーブと呼ぶの、
あなたは少し違うように芸香をつけて
雛菊もあるわ、菫をあげたかったの。
でも父が亡くなって枯れちゃった。
立派な最後だったんですって。
フォア ボニー スィート ロビン イズ オール マイ ジョイ・・・
(愛らしいロビン、わたしの全て)

レアーティーズ
憂いも悩みも苦しみも、地獄のそのものさえ
この子は愛らしい魅力的なものに変えてしまう


オフィーリア
もう帰ってこない? 帰ってこないかしら。
そう、死んでしまった、あの人は。
私も死の眠りにつこう。あの人は戻らない。
お髭は雪のように白く 髪の毛は麻のように銀色
ああ、死んでしまった、あの人は。
泣きくれても空しいだけだけだわ。どうか安らかに
そして皆様も。安らかに。さようなら。

そして第4幕第6場 王妃の言葉がオフィーリアの死を伝えるのでした。

王妃の言葉 全文は
過去記事 「オフィーリア」より


王妃 「・・・(略)・・・あの子はその枝で花飾りをつくっていました。きんぽうげ、いらくさ、ひなぎく、そして、はしたない羊飼どもが、下卑た名で呼びますが、清い乙女らは「死人の指」と呼んでいる紫の花などから作った花輪を手に持って来ました。(以下略)」

オフィーリアの足元にあった花飾り。紫蘭の花言葉は「あなたを忘れない」です。



花飾りの紫蘭


この花輪とオフィーリアは、どちらが先に流されているのでしょう。そして岸辺にも見えるようなオフィーリアのドレス。オフィーリアのドレスは金銀の花の刺繍がほどこされたとあります。

このオフィーリアの刺繍、菫の花にも似ていますが、裾のほうに羽をひろげたようなヒョウモンチョウに見えるのです。


もしドレスの刺繍が菫の花であれば、ミレイはすごく生態系にも詳しかったのではないかと思うのですね。ヒョウモンチョウの中でも美しいツマグロヒョウモンは野生のスミレ類を食草するらしいですよ。

あるいはホッグスミル川でミレイが見かけたのでしょうか。

では後半のお花の前に漱石、「キリスト教のオフィーリア」をご紹介します。


オフィーリアの音楽

オフィーリアの音楽  記事 「ミレイ オフィーリアの音楽

ミレイの作品オフィーリア19世紀の作曲家ベルリオーズ「トリスティア」、ポール・バーネル「オフィーリアの最後の歌」を、ジャレッド・ジョスリンの「夢見るオフィーリア」、ジョセフ・ステラの「オフィーリア」の作品とともに紹介しています。


「オフェリア幻想」

夏目漱石のオフェリヤ(オフィーリア)

草枕 三 

振袖の女性が急に「オフェリヤ(オフィーリア」になる夢。「柳の枝へ上がって河の中を流れながら美しい声で歌をうたう」 という一文ですが、漱石はこのミレイのオフィーリアの印象がとても強かったようで、草枕のなかで引用しています。

鏡の池 (草枕 十)

ただ、草枕のなかには、オフィーリアを思い起こさせるような書き方もあって、たとえば「草枕 十」で、「鏡が池」からはじまるところなんですが、「こんなところへ美しい女がういている所をかいたら、どうだろうか・・・(略)・・・」とあります。那美の言葉が記憶のうちに寄せてきて、「あの椿の下に浮かせて・・・」と想像していくのです。

このあと、愛が成就しないために「志保田のお嬢様」が鏡を持って身投げした曰くを知るのですが。

「志保田のあのお嬢様も、いまのお嬢様も気狂いらしく、代々あの家はその血筋を引いている。」という噂話。

オフェリア幻想はオフィーリアの弱々しさ、儚げな狂気を匂わせるヴィクトリア朝の女性の病弱崇拝なんですね。それを漱石は「志保田のお嬢様」にたとえているのですね。

記事「オフィーリア 水の精 花の女神
山本丘人の「水の上のオフェリア」(美しき屍)は「草枕絵巻」の1枚ですが、この「鏡が池」のオフェリアです。

草枕絵巻は漱石の草枕の文章を絵にしたもので松岡映丘はじめ門下生の作品です。浮かんでいる赤い花は椿でしょうか。

Millais, John Everett 1851-52年 Tate Gallery, London


草枕 七

ここでは水、オフェリヤの顔、ドレスなどの色の調和をのべてから・・・。

「・・・略・・・ミレーのオフェリヤは成功かもしれないが、彼の精神は余と同じ所に存するか疑わしい」とありました。

これはわたしもボンヤリ考えていたことでしたが、漱石の精神とは溺死の悲惨さを表現するところにあるわけですね。

 ランボーのオフェリヤ

漱石の精神というこの点を、中原中也はランボーの「オフェリア」のなかで「白い大百合」として、溺死によくある「白く膨らんだ死体のオフィーリア」を表現しています。

ランボーの「オフェリア」
記事 モダンヌ・オフィーリア ランボーのオフェリア

「溺死」と 「白い大百合」
記事 オフィーリアの狂気

ジョン・ラスキンのオフィーリア評価

「胡麻と百合」では散々でしたね。ジョン・ラスキンのオフィーリア像はラファエル前派に影響しているのでしょうか。

記事 「狂ひ女 オフィーリア
唯一弱々しい、そして聡明ならず。そういう印象でしたよね。リンク先の記事はオフィーリアに言及していないユイスマンやプルーストにも及んでいます。ユイスマンの「さかしま」ではミレイの「聖アグネスの宵」でした。


ミレイのオフィーリア 「オフィーリア・コンプレックス」
ポール・ドラロージュ の「キリスト教のオフィーリア」


過去記事オフィーリアでも紹介しましたこの2枚の作品。左がE.T.と称した、呼ばれた画家の「オフィーリア」です。このE.T.はシェイクスピアの作品で紹介されていましたが、いまだそれ以上のことがわかりません。

右がミレイのオフィーリアにインスピレーションを得たというポール・ドラロージュ(Paul Delaroche )の「The Young Martyr 若き殉教者の娘」(1855年)です。

ポール・ドロラージュの「若き殉教者の娘」をみて、ミレイのオフィーリアにインスピレーションを得たという感じを受けたので、過去記事には「※・・・といわれている作品?」だけにとどめて置きました。

私としては最初にミレイがインスピレーションを得た方ではないかと思っていたからです。この作品からではなくて。

これは私がそう思うだけで、専門的な根拠の引用ではないことをお伝えしておきますね。



ミレイ「オフィーリア」の頭部のための習作 バーミンガム市立美術館




ポール・ドラロージュ 「ルイーズ・ヴェルネ」 1845年


ミレイがポール・ドロラージュの「ルイーズ・ヴェルネの死」をみてインスピレーションが湧いたのがオフィーリアの表情ではないかと思っているんですね。

ドロラージュは死の前年に「若き殉教者の娘」に取り組みました。ただしミレイからインスピレーションを得たということは言及されていないようです。

でも「キリスト教のオフィーリア」と呼ばれる由縁はミレイの「オフィーリア」の影響です、

ポール・ドロラージュは歴史画家で、名場面を歴史的史実に基づかないで描く作品もある画家で、とても個性的な人。

ルイーズ・ヴェルネは1845年に亡くなっています。ポール・ドロラージュが熱愛した、画家オラース・ヴェルネの娘です。



ミレイ オフィーリア 1851-52年


ルイーズの死の衝撃から立ち直ることができなかったといわれています。

その最愛の妻の死に際を作品にしたのは、迫力があります。ミレイのオフィーリアの表情が、生きたままの死人の顔が恐ろしいと思っていたのは、このポール。ドロラージュにインスピレーションを得たからではないでしょうか。

「真実」を描く。

だからこそエリザベス・シダルを選び、ホッグズミル川(Hogsmill River)で何度もスケッチして、ミレイは真実を描いたわけですね。

それでも何の背景も、物語もみえないドロラージュの「ルイーズ」、本当に迫力ありますでしょ。



The Young Martyr by Delaroche


ドロラージュの「殉教者の娘」です。手前に殉教の娘。そして船、後方には3人の人が殉教者の娘を発見したところを描いています。

ローマ皇帝ディオクレティアヌス(244年 - 311年)の時代にキリスト教徒への抑圧が行われました。

澄んでいない川と呼ばれたテヴェレ川(Tevere)は、死を宣告されたものが流される川。ここにこの少女も流されたのです。

シェイクスピアのオフィーリアも殉教者のこの少女も、蕾のまま終わってしまいました。殉教者の娘は、処刑のため両手は縛れ流されたのです。丘にいる三人の発見者はキリスト教徒でしょうか。

大事なことが抜けていました!追記です!
ドロラージュの「殉教者の娘」とミレイの「オフィーリア」の比較です!

ご覧のように「殉教者の娘」は両手を縛られています!ところがミレイのオフィーリアは手をひろげています。この手をひろげるということが「殉教者」をあらわしているんですよね、たしか。ところが「殉教者の娘」は手を縛られている。面白いですよね。キリスト教の殉教者として扱わないようにローマ皇帝は指示したのかもしれませんし、ドロラージュの暗示でもあるような気がします。どうですか。すごい作品ですよ!
「殉教者の娘」に描かれている「舟」は、オフィーリア・コンプレックス以前からある「処刑の方法」や「女性と水死」に深い関係があるアーサー王伝説の「湖の乙女」、シャロットの姫君、エレインが思いだされます。

記事 「シャーロットの姫君
記事 「アストラットの百合の乙女エレイン


ミレイ オフィーリア ミレイが添えた枯花


なんとエゾミソハギ(蝦夷禊萩)の左下、白い野薔薇(たぶんロサ・アルバ・セミプレナ)との対角線中央あたりに(←aleiの説明)にある枯れたお花がシモツケソウですって。海外でみたときに説明があったということです。枯れた花はオフィーリアの死をあらわすためにミレイが描いたそう。花言葉は「無益」と「はかなさ」です。


背景の右端上にはエゾミソハギ、シモツケソウ、白い野薔薇とありますが野茨かも。一応私はロサ・アルバ・セミプレナと思っています。そして反対側にはロビンが柳の小枝に止っていましたね。


ミレイ オフィーリアに描かれている花々


お花と花言葉をミレイのオフィーリアとシェイクスピアから見てまいりました。花言葉は文中からご確認くださいな。

作品一番手前
右側に「勿忘草」、左側に「金鳳花」が咲いています。
オフィーリアの耳元に薔薇の蕾
イギリスには「人生とは開かぬ薔薇のつぼみ」という格言があるようですが、薔薇のつぼみのまま召されてしまいました。
オフィーリアの首元に菫のネックレス
菫の花言葉は「誠実」あるいは「忠実」です。オフィーリアの兄レアティーズは何度も菫に譬えていました。兄に対する「忠実」な心情をあらわしているのでしょうか。
オフィーリアの手にもつ花
黄色いお花が金盞花にも見えます。白いお花が断定できません。赤いお花と紫色のお花。手首の青いお花は菫なのでしょうか。この黄色いお花も金盞花のような感じですね。



大きくなります。


オフィーリアの胸元のお花
三色菫にも見える青いお花に美しく滲んだ花々。
オフィーリアの腰にあるお花
ミレイの作品のなかではっきりと示されている花々が芥子です。そして雛菊。断定できない青いお花の下に小さい赤い花があるのが福寿草。そして薄い青いお花の下に三色菫がありました。
オフィーリアのドレスの裾にあるお花
水仙と兄レアティーズが譬えたように五月の薔薇
オフィーリアの足元には
オフィーリアのつくった花輪があります。王妃の言葉とおりに、きんぽうげ、いらくさ、ひなぎく、そして紫蘭。いらくさは背景にも描かれています。
対岸の下には
手前左に三色菫(たぶん確実)、その奥が白い薔薇で右がもしかしたらエゾミソハギかしら?という感じですが、中央の赤い花、横顔だけなのでチューリップにもポピー(芥子)にもアネモネにも見えちゃいますね。

背景のなかの髑髏?


の部分がわかりますか?

髑髏を描きこんだといわれている部分なんですね。でも楓は、これはそんなに思っていない。こんな曖昧な髑髏を描かれると、どこもかしこも髑髏にみえる部分があります。

たしかにオフィーリアが亡くなったときに、ハムレットはそんなことも知らずに墓場で「髑髏」を見ていました。それと呼応して描かれたものか、ヴァニタス(儚さ)の象徴で描いたものなのかもしれませんが。

記事「詩は有声の絵、絵画は無声の詩 ハムレットから」

この髑髏はきっとそうなんでしょう。そう思うと下に描かれているドレスの刺繍が、たくさんの骸骨の骨にも見えてきます。でも楓はもっと気になるところがあるんですが、どこにも言及されてないんですね。知っている人、教えてくださいな。


この場面なんですが、左側になにかマントがかかっているように見えませんか?この辺はさきほどの髑髏ではないですが、いろんな見え方に見えるんですぅ・・・。

イラクサがある場所。

まず木々の間に肖像画があるように見え、それから顔だけに見えて、とっても不思議。目の錯覚ってスゴイですね。(ちなみに私、目が悪いです)


「ロビンの背景に見えるもの」は続きから・・・



画像は大きくなります、どうぞみてください。
一部です。まだ人のように見えるところあります。


私が思い出したのは、ハムレットのなかで劇中劇がありました。あれは劇中劇の「ねずみとり」(ゴンザーゴー殺し)で、ハムレットが仕組んだものでした。

錯覚で見えちゃったのは画像の中央一番下の人物で、劇中劇にでてくる道化師のよう顔があるマントを羽織っているようです。

オフィーリアが亡くなったことも知らないで、道化のヨリックの髑髏を感慨深くみていたハムレット。

そのヨリックの顔なのでしょうか。
| オフィーリア | 00:01 | comments(16) | trackbacks(3) | pookmark |
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コメント
ロビンとイラクサの間にあるモノは、この記事の画像でもわかりますが、あとはなんだろ。

いまさらですが、実物での記憶がありません。

誰も言及していないことなので、迷いごともここに残したくないと思いつつ、人が描かれているような錯覚になります。

浮いているオフィーリアしか観てない・・・。どうだったんだろう。
| sai | 2010/05/01 7:35 PM |

なんだかな、前の人のコメントが、まだ「承認まち」で見ることできない状態ってやだな。

なんか、すっごいこと書いてそうだしな、

前の人のコメントを参考にできないで意見するには大変難しいよな!何か得たいのしれないものが描かれているってさ。

この画像、拡大しすぎて変に見えるのか・・・、髑髏は別として、最後の楓個人の不思議感のほうが、僕の興味をひくのは確かなんだけど。

一度鑑賞しているが、背景のこと説明なかったしな、花と髑髏以外は。

ほかのミレイのオフィーリアの記事で、楓のような疑問を持っている人はいるかどうか確かめたさ。

でも、いないよ。「僕の中で一番好きな」とか「何度も時間をかけて観た」とか、「大好きだ」とかいう人や、何年か前のミレイ展での記事も検索でずいぶん見た。

誰も書いてない。

でもこうしてみると、たしかに人物が描かれていると思う。

一応さ、違ったらイヤだから、目の錯覚ということで・・・。たしかに目の錯覚で人が描かれているように見える!

以上!
| alei | 2010/05/01 8:05 PM |

その2

考えながらコメントしたら、もう前の人のコメントが上がっていた。なんだsaiだった。

>誰も言及していないことなので、迷いごともここに残したくないと思いつつ、人が描かれているような錯覚になります。

やっぱりね。
| alei | 2010/05/01 8:15 PM |

はじめまして。力作に感動しました。コメントを残させていただきます。

ドロラージュの「殉教者の娘」は、ずいぶんと取り上げられていましたが、作品解説をしているのはこちらの記事だけですね。

日本の人は、美術館や資料の解説しか記事にしていないところ、どのようにお調べになったのか、たいへん参考になりました。

先のコメントにありますが、2008年にミレイ展があり、こぞって皆記事にしていますが、お花について、ナデシコ、ナデシコ科と説明があったものを「福寿草」としていますが、きちんと見るとそのように見えます。

また「コマドリ」、「ドクロ」は説明や解説がないので、わかりませんでした。ミレイ展の記事を拝見しても、どなたも書いていませんね。ただおっしゃるようにドクロはそのようにも見える程度です。

すごくよく見ていると感心しました。

実は2008年にこの作品を見ていますが、見えませんでした。

画像を拡大してるのかもしれませんが、管理者さんの不思議は、私にも大変疑問を投げかけてくれました。

左下は枝の交差で、囲まれているところが強調されているだけだと思いますが、他は確かに描かれています。

右下は膝を曲げ、片足を立てている人物に見えますし、左上2枚、最初は女性、その次が、その女性の後ろに誰かいるように見えます。

もしかすると見る人によって違うように見えるかもしれませんが、わたしの目にはそう映りました。

匿名で失礼いたします。名前のほうは記事よりお借りいたしました。
| クックロビン | 2010/05/01 8:34 PM |

クックロビンさん、ようこそいらっしゃいました。

いま、ちょうどドロラージュのところを書き忘れたところがあり追記していたところです。読んでいただけたでしょうか。

殉教者を川に流していたという話しは、たぶんローマ皇帝ディオクレティアヌスの時代に盛んでした。たぶんそうではないかと思ったのです。

長い記事を全部読んでいただけたようで感激です。

ミレイ展、楽しめたでしょうね。ちょうど体調を崩していた頃だったので、行けなかったのです・・・。

行っていたら謎が解けていたかもしれません。

また、ぜひご訪問くださいませ。
| 楓 | 2010/05/01 8:54 PM |

aleiへ

出張お疲れ様でした。29日からずっとお休みなんだってね!

すぐにコメントを承認しなくってごめんなさい。タイミング逃してsaiのコメントを見逃しちゃね。(笑)

目の錯覚だよ。なぁんてね、どうなんでしょう。誰か知っている人いないかなと検索したのですが、どなたも言及されていませんでした。

取るに足らないことかなと思いつつ、私もドキドキしながら、4年かかってやっぱり記事にしよっとと考えたんですよ。
| 楓 | 2010/05/01 8:59 PM |

alei その2へ

>>誰も言及していないことなので、迷いごともここに残したくないと思いつつ、人が描かれているような錯覚になります。

>やっぱりね。<

どうなんでしょう。やっぱり、そうだということですね?
| 楓 | 2010/05/01 9:02 PM |

saiへ

最初のコメント、ありがとう。昨日は、ボッティチェッリTBありがとうございます。TBもらった記事ね、消えちゃってね、しばらく大変でした・・・。トホホですぅ。一応回復させたもののバックアップがわからなくて、1時間かけた記事を20分で仕上げました。検索で。

ところで、この記事の最後のほう、やっぱり気にして頂けたようで。

みんなオフィーリアと花しか見てないっていうけれど、saiもそうだったんだね。

どんな人物に見えたのでしょう。もし違ったら困るから、残してくれなかったのでしょうかぁ?
| 楓 | 2010/05/01 9:08 PM |

こんにちは!

3回にわけてゆっくり読みました。漱石の草枕は、オフェリア幻想やオフィーリア・コンプレックスまで言及していたんですね。

ミレイのオフィーリアに、漱石の草枕を引用している記事は多いですが、「鏡の池」のところが山本丘人の「水の上のオフェリア」(美しき屍)だたんですね。

草枕って全部読んでないですが、この物語自体が、オフィーリアを思いださせるような箇所は多いですね。

川や舟とか、船頭さんの話もなかったですか?

今回の記事の最大イベントは不思議な背景ですね。私、全部が全部人に見えるというか、イラクサの後ろに人物のある肖像画があるように見えました。

でも、tateで調べてみたら枠があるように見える枝にイラクサがボンとあって、曖昧でした。

どなたか言及している記事があるといいですね。
| ma-sa | 2010/05/01 9:30 PM |

楓さん、お元気ですか?

またまた力作ですね。今度は記事、消えないように!バックアップ用意したほうがいいですよー!

やっぱりみなさん、背景にひそんでる人に注目してますが、mariにもそう見えます。

もしかして、ハムレットの場面なんかで重要な人物を描いていたりして。と思いつつ、さっき自分で画像を検索してみたら、別な場所にたくさんの人が並んでいるような感じで、しかも「枠」のなかに収まってるように見えるところがあるんですが、しばらく目を離してみると、やっぱりそうみえる。ただ確信がないので・・・、右側の葉ばかりあるところも、人の顔に見えるようなところがありました。

新訳の河合さんの文庫、わたし持っているんですが、楓さんの記事で、わざわざ「桜草」の言葉いれたんですね。

河合さん、「桜草の道」とは訳してませんよね。ミレイのオフィーリアの花言葉を考えたらあってもいいかもしれません。

結局、サクラソウ描かなかったのでしょうか?

翻訳者によって訳し方違いますね、河合さんのはやわらかい言葉の使い方で読みやすいなと思いました。

河合さんの新訳の文庫の表紙、金子國義さん。そして野村萬斉さんの「後口上」に、ひかれました。
| mari | 2010/05/01 10:13 PM |

はじめまして、コメントははじめてですが、何度か訪問しています。

ジョン・エヴァレット・ミレイ「オフィーリア」に描かれている花は、ミレイ展で知ったのですが、イラクサと下野草も描かれていたんですね。

ドラクロワの3枚のオフィーリア、リンク先の記事から拝見してきましたが、ミレイはオフィーリアの花輪を足元に描いて、ドラクロワはしっかり胸に抱きしめるような作品ですが、ミレイのオフィーリアが手放した花輪というものにも意味がありそうな気がしました。

いろいろなご意見があって、ミレイ展でみたより、ずっと深く鑑賞することができました。

また背景の人ですが、やはり人に見えます。

左下は木の枝でそうみえるのでは、というコメントもありますが、私にはなにか盾にもみえるし、キリストの磔刑にもみえる不思議な錯覚に覚えました。
| 静流 | 2010/05/01 10:31 PM |

ma-saちゃん、こんばんわぁ。

漱石の草枕、「鏡が池」は、さきほど過去記事「オフィーリア」に、sweet さんから、ハムレットと同じ「劇中劇」の役割を果たしているのでは、というようなコメントを頂戴しました。

検索すると同じように解釈している方がいらっしゃるようです。
| 楓 | 2010/05/01 11:09 PM |

mariちゃん、久々に更新ですね。

河合さんの新訳は、本当に読みやすいですね。

今回は河合さん調で、楓の意訳+河合さん参考、引用させていただきました。

河合さんは「桜草の道」を歓楽という言葉に、わかりやすく表現しています。さすがですね。

今回はミレイが選んだ花もあるので、「桜草の道」をつけたしました。

角川文庫のこのシェイクスピアのシリーズでは金子國義さんが表紙を担当してますよね。こちらも河合さんの新訳です。
| 楓 | 2010/05/01 11:17 PM |

静流さま、たびたびのご訪問ありがとうございます。

はじめてコメントを頂戴して嬉しい限りです。

>ミレイのオフィーリアが手放した花輪というものにも意味がありそうな気がしました。

おっしゃるとおりです。どんな意味を持って、あの花輪を手放したのでしょう。あれは「生」でしょうか。「愛」なのでしょうか。

>盾にもみえるし、キリストの磔刑にもみえる不思議な錯覚に覚えました。

見方によって様々な変化がありますよね。柳も幽霊にみえるという諺がありますが、ミレイはこの背景に、なにか意味を残している気がして、どれかは錯覚ではなく、描きこんだものがあるのではと信じています。
| 楓 | 2010/05/01 11:21 PM |

楓さま、初めまして。
ミレイのオフィーリアの図像解釈を探し求め、こちらに辿り着きました!

オフィーリアの手元、ケシの花付近の「青い花」って、青い「勿忘草」では…と思ったのですが。

検索で以下のように出ましたので、一応記します。(関係なかったらすみません…!)
ーーーーー
勿忘草(忘れな草)はムラサキ科の多年草。原産地はヨーロッパ。季節は4〜5月。花の色は、ピンク、青、青紫、白

花言葉
私を忘れないで
真実の恋、真実の愛
ーーーーー

青い勿忘草の花言葉が「真実の恋」「真実の愛」「誠の愛」という意味を持つそうです。「死」のモチーフ「ケシの花」の側にあるのを見ると、ちょっと面白いな、と思いました。


それから、髑髏や背景の人影。すごく面白いですね!こんな見方ができるなんて!
左の上と真ん中の2枚。私には手前が「聖母子像」、後ろから角を生やした「サタン」が迫っている、というように見えてきました。


よく、こんなに細かく考察されたな!と、興奮して読ませて頂きました。
上で先におっしゃっている通り、ミレイ展へ行ったときよりずっと楽しめました!ありがとうございました。
| ジェイ | 2012/02/15 10:25 AM |

ジェイさま、ようこそいらっしゃいました。

おっしゃるとおり「勿忘草」ですね!記事を再度読み直しましたら「忘れ名草」と書いているところもありました。(笑)

>私には手前が「聖母子像」、後ろから角を生やした「サタン」が迫っている、というように見えてきました。

ジェイさん、すごいですね!ミレイの聖なる何かが鑑賞する側に「生と死」、あるいは「無償の愛」のように、いろいろな解釈を与えてくれる一枚の作品ですね。

もうすぐ春です。ジェイさんのコメントのおかげで、はやく綺麗なお花を見たくなりました。
| 楓 | 2012/02/19 8:02 AM |

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