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トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)

Thomas Gainsboroughs portrait of Georgiana, Duchess of Devonshire Chatsworth

ジョージアナ・キャヴェンディッシュ (デヴォンシャー公爵夫人)
年代不詳 チャッツワース(Chatsworth)
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)


トマス・ゲインズバラは私にとって不可思議な画家。なんだかどの作品からも何か味付けが足りない気がするんです。今回はそんな投げやりな肖像画から、これは

英国のジョシュア・レノルズジャン=マルク・ナティエアンゲリカ・カウフマン、そしてフランスのルブラン夫人にしても肖像画家として成功していますけれど、実際に肖像画家だけで終わらないという意気込みも感じてました。

トマス・ゲインズバラは風景画を描きたかった画家ですが、肖像画に関しては成功の早道と画家の暮らしのために、多くの肖像画を作成していたのでしょう。

トマス・ゲインズバラの肖像画は他の画家を連想させるものも多い。ルブラン夫人もそうですが。(笑)

Maria-Antonieta Elisabeth-Louise Vigee Le Brun Collection of the prince Ludwig von Hessen und bei Rhein, Wolfsgarten Castle, Germany

Marie Antoinette in a Muslin dress
ガリア服を着た王妃マリー・アントワネット 1783
ルブラン夫人 Louise Vigée Le Brun


シャーロック・ホームズのジェームズ・モリアーティ教授のモデルとなったアダム・ワース(Adam Worth)によって盗難に遭い行方不明になっていた、ジョージアナ・キャヴェンディッシュ (デヴォンシャー公爵夫人の肖像画。

有名なピンカートン探偵社が発見したようですが、ルブラン夫人の「ガリア服を着たマリー・アントワネット」にそっくり。どっちが先に描いたのでしょうか。

どちらにしても、、この「ジョージアナ・キャヴェンディッシュ (デヴォンシャー公爵夫人)」の肖像画は迫力があるんです。表情に。

現在は第11代デヴォンシャー公爵によって買い戻され、チャッツワースに展示されています。

Grace Dalrymple Elliott 1778 Thomas Gainsborough

グレース・エリオット 1778年
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
メトロポリタン美術館所蔵


作品はグレース・エリオット。この肖像画は記事「マリー・アントワネット フランス紀行から」でも使用しているものです。

グレース・エリオットは美しさゆえに男性遍歴が多く、人妻でありながらジョージ4世とも関係があったようです。

1786年からグレースはパリへ移り、反王妃派のオルレアン公ルイ・フィリップ2世の愛妾だったため、寵姫デュ・バリー夫人と同じ雑居房に囚われた人です。

のちに「王妃(マリー・アントワネット)の威厳ある死に殉じようと、囚人の全てが心を動かされた。」と書き記したそうです。

Lady Elizabeth Montagu, Duchess of Buccleuch and Queensberry  Boughton House  『Lady Elizabeth was the only daughter of George Montagu, Duke of Montagu and 4th Earl of Cardigan. This portrait was painted in Bathat about the time of her marriage in 1767 to Henry, 3rd Duke of Buccleuch. by wiki』

エリザベス・モンタギュー(バクルー伯爵夫人、クイーンズベリ公)
c. 1767 ボウトンハウス所有
女性教育のサロン ブルーストッキング・ソサイエティ会員

Anne (Luttrell), Duchess of Cumberland Close

アン・ホートン夫人 カンバーランド公爵夫人 アン
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
王族と結婚した一般女性。もう一枚肖像画あります。

Miss Montagu, c. 1774

ミス・モンタギュー1774
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
クライスラー美術館所蔵


この肖像画は美女ばかり。トマス・ゲインズバラのメトロポリタン美術館所蔵の「グレース・エリオット」の肖像画より素敵だと思うのは私だけでしょうか?

エリオット夫人の評判の美しさはゲインズボローの肖像画をみると、なんとなく情けないお顔立ち。

本物を観賞すると別なんでしょうけど。

さて次の半身の肖像画を見比べてください。

Portrait of Miss Elizabeth Linley later Mrs. Richard Brinsley Sheridan

エリザベス アン リンリー 嬢 作曲家のトマス・リンリーの娘
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
フィラデルフィア美術館

Anne Duchess of Cumberland

カンバーランド公爵夫人 アン
(まさかアン・ホートン夫人?あまり似ていない)
リヴァプール美術館所蔵


二枚の肖像画、とってもそっくりです。どちらもトマス・ゲインズバラの作品ですが、相当に肖像画の依頼が立て込んでいたのでしょうか。顔だけを挿げ替えたような肖像画。

でも二人の性質の違いがお顔立ち、目力の強弱ではっきりと違いは現れています。他の画家にもこういった作品があるかもしれませんね。(笑)

カンバーランド公爵夫人 アンは、たぶんアン・ホートン夫人ではないかと。この目力は多くの男性と浮名を流すだけあります。カンバーランド・ストラサーン公ヘンリーの肖像画もゲインズバラが描いています。

アンは離婚歴のある一般人でしたが、ジョージ三世の弟と結婚。もう一人の弟ウィリアム・ヘンリー (グロスター=エディンバラ公)も未亡人マリア・ウォルポールと結婚。1772年王室結婚法はヘンリー・フレデリック (カンバーランド公)が発端ですね。

Lady Alston

レディ オルストン 1765
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
ルーヴル美術館


トマス・ゲインズバラの2枚の肖像画。上の肖像画は古典的なスタイルで描かれていますが、下の「リゴニア子爵ペネロペ」の肖像画はナティエやレノルズのようにファッショナブルな肖像画です。

Thomas Gainsborough  Ann Ford (Mrs Philip Thicknesse)

アン・フォード(フィリップ・シックネス夫人)
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)


このアン・フォードの肖像画はポンパドゥール夫人に似ています。顔ではなく。肖像画の雰囲気として。英国の音楽家アン・フォードのもつ楽器については「名画と古楽器 ナティエとゲインズボロ(ゲインズバラ)」からどうぞ。

Penelope, Viscountess Ligonier.Exhibited R.A. 1771 by Thomas Gainsborough

リゴニア子爵ペネロペ 1770-71
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
ロイヤルアカデミー


このファッショナブルな肖像画は流行画だったのでしょうか。このあとの時代のラファエル前派の作品の女性より好きですけど。

半身の肖像画もすこしづつ変わってきています。

Mrs. Paul Cobb Methuen Widener Collection

ポール・コブ・メシュエン夫人 1776-77
ご主人もゲインズバラが描いています。
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)

The Artists Daughter Mary  1777

画家の娘 メアリー(ゲインズボローの娘) 1777
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)


ジョージアナ・キャヴェンディッシュ (デヴォンシャー公爵夫人)やルブラン夫人のアントワネットのように、帽子を被るレディが多くなってきました。

Miss Catherine Tatton, 1786

キャサリン・タットン
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
ウィリアム・ワシントン国立美術館


そして風景画を好んだトマス・ゲインズバラは、その風景画と肖像画をミックスさせたナショナル・ギャラリー(ロンドン)所蔵の「アンドルーズ夫妻像(Mr. und Mrs. Andrews 1748−49頃)」の作品。これは風俗画としても楽しめます。

Portrait of Mary Robinson 1781 Wallace Collection, London

詩人メリー・ロビンソン 1781
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
ウォレス・コレクション


英国の18世紀の作家で詩人のメリー・ロビンソン。英国のサッポ(サッフォー)とは彼女のこと。次の肖像画リチャード・ブリンズリー・シェリダン夫人と背景はほとんど同じに見えます。

Mrs. Sheridan by Thomas Gainsborough Andrew W. Mellon Collection National Gallery of Art, Washington, DC

リチャード・ブリンズリー・シェリダン夫人 1785-1787
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
アンドリュー・ウィリアム・メロンコレクション


この作品も見事ですよ。花、女性の顔、ディティールが美しい。


同じ人なんです。さきほどの半身の肖像画の夫人と。

Portrait of Miss Elizabeth Linley later Mrs. Richard Brinsley Sheridan Philadelphia Museum of Art ca. 1775

エリザベス アン リンリー 嬢 英国の劇作家シェリダン夫人
1775 トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)


ファッションとヘアスタイルまで違いますね。上の風景が背景の肖像画は、マリー・アントワネットが農家のファッションスタイルを好んだのを真似たようで、下の肖像画はドレススタイルです。

Portrait of Lady Rodney Anne Harley  Philadelphia Museum of Art Pennsylvania USA

ロドニー嬢(アン・ハーリー ) c.1781
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
フィラデルフィア美術館

Retrato de Sarah Buxton c. 1776-1777  Museo Thyssen-Bornemisza

サラ・バクストン c. 1776-1777
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
ティッセン ボルネミッサ美術館


1760年代のトマス・ゲインズバラの肖像画と比べ、古典的な肖像画から1770年からは、ジョシュア・レノルズなどのファッショナブルな作品に描かれています。そして1770年後半から1780年代には森ガールのようにも描かれます。

グレアム夫人もこんなに違います。

The Honourable Mrs Graham

グレアム夫人 1775-77
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
スコットランド国立美術館


よく「グレアム夫人の肖像画」で紹介されている作品です。

The Hon. Mrs. Thomas Graham

グレアム夫人 1777
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
ワシントン国立美術館


ゆるい感じのドレスの森ガール的なグレアム夫人。まるでルブラン夫人のガリア服のアントワネットと王妃らしいドレスのアントワネットを描いたように、グレアム夫人も顔こそ同じであれ、ファッション性は区別されています。

そして近代的な女性に近い肖像画も描いています。

Mrs Siddons  1785, Thomas Gainsborough The National Gallery, Trafalgar Square, London

シドンズ夫人 1785年
トマス・ゲインズバラ(Thomas Gainsborough)
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)


英国の悲劇女優のサラ・シドンズ(サラ・ケンブル)はシェークスピアのマクベス夫人も有名。ドルリー・レーン劇場の女王でもあり、ハムレットのオフィーリア役も演じています。

ジョシュア・レノルズの女優らしい作品とは違う、ゲインズバラのサラ・シドンズの横顔。

Maria Anne Fitzherber

フィッツハーバート夫人 マリア・アン


穏やかな女性の肖像画。未亡人となったマリア(1756-1837)はジョージ4世の愛人となります。彼女が一番愛されたかどうかは確かではありません。彼女は一般人から秘密で結婚した一人といわれていますが・・・グレース・エリオット(1754〜1823)もジョージ4世の愛人として記録にあります。

ジョージ4世とキャロライン王女との結婚はこのあとのこと。

ジョシュア・レノルズの作品のマリアもゲインズバラが描いた特徴を捉えています。

| ロココ 英国の画家 | 07:35 | comments(7) | trackbacks(0) | pookmark |
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コメント
楓さま、おはようございます。

私はどうやらすっかり、楓さまの記事のトリコになってしまったようです。
記事をチェックせずにはいられないし、コメントせずにはいられません。
たいして絵画に知識があるというわけではないのに・・本当にすみません。

でも、今回の一枚目、デボンシャー公爵夫人の盗難されていた、ゲインズバラのこの有名な肖像画はずっと前から存じてました。

アントワネットは、デボンシャー夫人と同じくらい美しいと‘お世辞’を言われて、
愛想と社交性だけで君臨していた当時の王妃は「まあうれしいわ」と応じたそうで(フレイザー女史より)、
それにしては、この肖像画はデボンシャー公爵夫人のその魅力を表現しきっているようには
どうしても思えず、その理由が今回やっと理解できました。

ゲインズバラはナティエとはまた違って、貴婦人のバストアップの肖像を描くことに、
画家としてどうしても満足できなかったんですね。

森ガールの絵がどんどんよくなっていくのを見るにつれ、彼の心は本当は風景を描きたかった、
だけど、当時の社会的な制約や、文化や人間の精神の成熟度として、セザンヌまでは到達しきれなかった、
そんな彼のやりきれなさのようなものを感じてしまいました。

楓さま、この印象は合ってますでしょうか?


話題が大幅に脱線しますが(ごめんなさい)、
最近ふとしたところで、現在の日本では、高名な、ある西洋史の先生が、
アントワネット付近の時代の女性にはどうして名前に、みんなマリーやマリアが付いてるんですか?という無邪気な質問に
マリーやマリアは可愛いって意味なんだよ、と答えたのを知り、失神しそうになりました(笑)。

ちがいますよね? ローマカソリックの信徒だからですよね?

その問答で、また私なりに考えてしまったのですが、やはりアントワネットとフェルセンはプラトニックだったと・・
(この話題、本当に何度もすみません・笑)

そうじゃなかったら、エリザベート内親王に、自分は罪なくして、ローマカソリックの信徒として死刑に臨む、と
あんなに毅然とした遺書は書けないと思うのです。

プラス、スーザン・ネーゲル女史によれば、ルイ16世の死刑後のアントワネットの、たとえようのない喪失感や悲しみは(マリーテレーズから見て)、理解ができないと思うのです。

現にフェルセンはまだ生きているわけですし・・

でも私は、フェルセンがアントワネットの死後、ヨーロッパ中をまわって頭を下げ、交渉し、
マリーテレーズのために、アントワネットの宝石やらお金やらの遺産を集めてまわったという事実は、
本当に心を打たれて、大好きなんです。

楓さまがたくさん見せてくださったイングランドのロココ肖像画から、またアントワネットに戻ってしまうワタシ・・
お子様ですね(泣)
すみませんでした・・。
| ふくちゃん | 2010/11/24 11:57 AM |

ふくちゃん、こんばんわ。

>それにしては、この肖像画はデボンシャー公爵夫人のその魅力を表現しきっているようにはどうしても思えず、その理由が今回やっと理解できました。

デボンシャー公爵夫人は、友人のブログ記事にアンゲリカ・カウフマンの肖像画に、親友エリザベスといっしょの作品があります。

http://renessance.jugem.jp/?eid=149

デボンシャー公爵夫人だけではなく、エリオット夫人もそうなんですけど、画家がモデルへの「人としての親愛」が薄かったのかなと思うのです。

自分が理解しがたい人間性や人間を描くことの苦痛なのかもしれません。

>セザンヌまでは到達しきれなかった

凄過ぎます!ふくちゃんの洞察力!そうなんですね!そのとおりだとあらためて思いました。

>エリザベート内親王に、自分は罪なくして、ローマカソリックの信徒として死刑に臨む

自分は罪なくしてというのが理解できないのです。母のマリア・テレジアはアントワネットに「罪なくして」とは思っていないはずです(辛口でごめんなさい)。

最後まで王妃としての自覚はなかったのでしょうと楓の辛口。ただし王妃としての威厳と誇りだけは別。素晴らしい気高さを備えていると思います。

>アントワネット付近の時代の女性にはどうして名前に、みんなマリーやマリアが付いてるんですか?という無邪気な質問にマリーやマリアは可愛いって意味なんだよ、と答えたのを知り、失神しそうになりました(笑)。

あながち間違いではないかも。(笑)

マリー・アントワネットを例に、マリーは名前として呼ばないものですものね。

マリーではなくアントワネット。

マリーはおっしゃるとおりにクリスチャンネームの場合もあります。

キリスト教でカトリック信者には多いですが、他の教派(たとえばプロテスタントとか)にも見られます。

また日本人のように〇〇子の子と指し示す例もあります。マリー=ルイーズ、マリー=テレーズなどなど。ルイーズ「子」というように。

可愛いアントワネット、可愛いテレーズという意味もありです!

>やはりアントワネットとフェルセンはプラトニックだったと・・

いくつかの記録にはプラトニックであるようなことが載っているそうです。英語、フランス語できないので読んでませんが。

ただプラトニックというより、「親友」という存在ではなかったかと。

厳しい楓の見方ですが、「マリーテレーズのために、アントワネットの宝石やらお金やらの遺産を集めてまわったという事実」より、マリーテレーズのために、アントワネットに母親として、王妃としての立場や国民を大切に思えるような協力をしてあげなかったことが不思議です。

フェルセンのような人物が、助言や協力をすればアントワネットは断頭台行きにならなかったでしょう。

ただし、「マリーテレーズのために」というフェルゼンの心。感動せずにいられません。

マリーテレーズ、不遇の王女。大人になった彼女はフェルゼンに言葉もかけず冷たい視線をおくったという話しがあります。

アントワネットは、マリー・テレーズに「処刑する側を恨んだりしてはいけません」と記したそうです。

でも処刑側でもないフェルゼンに、何か知らない事柄があるような気がします。

マリー・テレーズはルイ16世の娘。思春期の彼女は一体何を考えていたのでしょうか?

素人記事を相手にしてくれてありがと!
| 楓 | 2010/11/24 8:33 PM |

楓さま、たびたびコメントして本当にごめんなさい。

やっぱり今度ぜひぜひ、お忙しいとはわかっているのですが、
スーザン・ネーゲルの伝記「マリーテレーズ」を読んでみてくださいまし。

私の楓さまに申し上げたことは、全部彼女の受け売りですが、
研究者として冷静に、論理的に、豊富な資料とともに彼女の人生をすべて追ったもので
読みやすいですし、私自身、目からウロコの真実?事実?がたくさんありました。

今ネタばれしたくないけど、本当に私、マリーテレーズをかばってしまいますが、
彼女の性質は母より、思慮深き、偉大な(といってもいいですか?)祖母に似ています。

そして、質素で不器用だけど、ヨーゼフ二世をもって「感性は鈍いけど、決して愚かではなく、むしろ聡明」と看破された、
父親ルイ16世に似ています。

彼女がタンプルから出され、母の故郷の宮廷に送られた時、ブルボン王朝の唯一の正統な生存者、
王女として、彼女には有力な結婚相手が二人存在しました。
(ごめんなさい、やっぱりばらしちゃってる)

一人はブルボン家の王位継承者であるべき、アングレーム公。従兄弟ですよね。

もう一人、マリーテレーズのこれまた母方の従兄弟になるのか・・、
当時の神聖ローマ皇帝、フランツ二世の弟、カール大公という男らしくハンサムな男性です。

フランツ二世はまったく、伯母のアントワネットの生命すら救う気持ちは持ち合わせてなかったけど
(それは一国の君主として当然の判断かもしれないけど)
マリーテレーズとカール大公を結婚させて、フランスの領土を部分的にもらおうと考えていたようです。

マリーテレーズは、私は本当に感心してしまったのですが、わずか十代だったのに
毅然とフランツ二世とたった一人で対抗します。

亡くなった家族と祖国を愛していたからです。

彼女はオーストリア宮廷で、つねに、どんな席でも、喪服しか身につけなかったそうです。

そしてフランツ二世は、マリーテレーズがフランスの亡命貴族と面会することや、手紙を交わすこと、
ましてやフェルセンが早速訪ねてきても、彼と会うことを許さなかったそうです。

でも二人は短い時間、幾度かはシェーンブルンでも会うことができ、マリーテレーズがカール大公ではなく、
アングレーム公を頑固に選んで、ミタウに亡命宮廷を持った時には、私の記憶では少なくとも二人は
二度は会って、ルイシャルルのことや母の遺産について話したりしています。
フェルセンがわざわざ訪ねてきてくれるからです。

マリーテレーズは最初にオーストリアでフェルセンの姿を見た時、母たちの大切な友人、
かつ、バレンヌ逃亡をフェルセン自身の資産を投げうち、しかも一緒に逃げてくれた彼の姿を見て、
言葉をかけることは皇帝に許されなかったけど、本当にとってもうれしかったそうです。

マリーテレーズは不器用で強情で、時代遅れながら、ブルボン王朝の復興のためだけにしか生きれなかったけど、
私は彼女の一途さや頑張りがとても好きになり、本は泣きながら読みました。

つらかったそうです。
カール大公と結婚していれば女性としてだって幸せになれたのに・・

楓さまのおっしゃるとおり、私もアントワネットは、王妃としてはどうだったかなーと思います。

彼女はベルサイユのアイドルでいることが王妃の使命と、ものすごい勘違いをしていて、
国民がどんなに貧しい暮らしをし、苦しんでいるか、まったく関心がなかった。

優しい親切な女性だったかもしれないけど、本当に不思議な女性です。
本当に、フェルセンが王妃を愛していたなら、どうしてそのことに気づかせてあげなかったか、私も不思議です。
結局、彼も時代遅れの‘騎士’でしかなかったのかな・・。

そしてアントワネットのこの、今なお衰えぬ人気も不思議です。

マリーテレーズや、くだんのマリアイザベラのほうが、人間性に深みと苦悩があり、私は断トツに好きです。

もし楓さまにもうちょっとお時間があったら、デボラ・キャドベリーのルイシャルルの研究書もぜひ読んでいただきたいです!

マリーテレーズがどうして、あんなふうに不器用にしか生きられなかったか、
でも彼女なりの信念を貫くことができたのか、泣いちゃいながら、感じることができると思います。

熱弁ふるっちゃって、すみません。

でもだから、私はやっぱり女性の肖像画が大好きです。

その人の表情や、楓さまがおっしゃるように目の力が勇気をくれることが、ときどき(笑)あるから。

| ふくちゃん | 2010/11/24 10:43 PM |

ふくちゃん、こんばんわ。

ふくちゃんの貴重なコメントだけで、記事が書けそうです!(笑)

おすすめのスーザン・ネーゲルの伝記「マリーテレーズ」、デボラ・キャドベリーのルイシャルルの研究書を必ず年末年始に読んで見ます。

>マリーテレーズや、くだんのマリアイザベラのほうが、人間性に深みと苦悩があり、私は断トツに好きです。

ふくちゃんは「深み」のある人物に惹かれるのですね。そして本当の「苦悩」を知っている人物。

苦悩というか絶望を知っている人?

私は絶望を乗り切るとか乗り切れないとか言うよりも、絶望を知っている人が好きです。

絶望の花言葉をもつのは金盞花だったでしょうか。

このブログはある意味では私の避難場所です。でも、記事を書いてコメントを寄せてくれた方々。きっとその方のために私は記事を書いているのかもしれません。

ふくちゃんが関心を持った記事は、すべてふくちゃんのために書いたのではないか(未来予想)と思うこの頃です。

>マリーテレーズがどうして、あんなふうに不器用にしか生きられなかったか、

どうしてなのかドキドキします。肖像画の冷たい視線。あれは悲痛を知っている目ですもんね。

彼女は単なる悲しみではなく悲痛な思いを胸に持っているんでしょうね。

パンドラの箱のように、最後に希望が残っていたのでしょうか・・・。
| 楓 | 2010/11/25 12:03 AM |

楓さま、おはようございます!

私のしつこい(苦笑)おすすめで、楓さまがお忙しいなか、マリーテレーズの本を読む気持ちを持ってくださったこと、とてもうれしくてお礼を申し上げたくて(笑)

でも、本当に繰り返しおすすめして、すみませんでした。

ただ・・楓さまには男の子がいらっしゃるんですよね?

ルイシャルルの人生は、読まれるのは、つらい部分が多いかもしれません。

私は、泣きながら、そして怒りに震えながら、読みました。そういう本です・・楓さまはご存じかと思います・・・。

マリーテレーズは、ゲインズバラとは正反対の人生を送ったんだと思います。
彼女が最終的に幸せだったかどうかは「ドキドキ」しながら、楓さまの感想をお待ちします。

人それぞれ、人生に見いだす幸せの姿はちがうものだから、何とも言えないけれど、
彼女は目に見える美しさや幸福を惜しげもなく捨てて、生きた女性です。

絶望と一緒に生きた人のようです。そしてそのことを怖れなかったようです。

わたしは・・絶望や苦悩、闇、そうしたものを「乗り越えたり」「そうならないように」生きようとするのは、
どうやら人生の真実ではないらしい、と30代になってはじめて気づきました。

20代はもちろん、幸せになりたくて、それは必ずしも目標・結婚!ではなかったですけどね(笑)

今は、絶望したっていいではないか、だから光が見えるし、美しい絵に感動することができるようになる、
そういうことでよろしいですよね?
絵を見るということは。

私はかなうなら、マリーテレーズのように生きてみたいです。

すっごく過酷で、心が玉になるどころか、砕け散ってしまいそうになるかもしれないけど・・
イザベラもそうだと思うんだけど、彼女の場合、日本人の私は何も読むことができないから
(何かの引用くらいしか)、彼女の絵を見て、我慢です!

昨日あれだけ得意気に楓さまに、マリーテレーズのことを申し上げてしまったので、
久々に彼女のWikiをのぞいたのですが、やっぱりちょっと片手落ちな気がしました。

Wikiなんてもちろん、そんなものですが・・

私、最近、ナポレオンに興味を持ちはじめて(NHKでもやってたし・・)、理代子先生の漫画はたぶん今は読まないと思いますが、
Wikiでミシェル・ネイという有名な、非常に勇気のあったナポレオン麾下の元帥をマリーテレーズ自身が死に追いやった時に、
彼女があることを言って泣いたという部分には、彼女の真実の一端があらわれていると感じました。

でもこれからは、マリーテレーズについては楓さまには一切おしゃべりしません!
読書をたのしんでいただきたいから(笑)!!
| ふくちゃん | 2010/11/25 7:20 AM |

ふくちゃん、こんばんわ

>私はかなうなら、マリーテレーズのように生きてみたいです。

いえいえ、やめたほうがいいですよ!(笑)

逆境でこそ輝けるという素敵な言葉もありますが。

負荷を背負うようなものですよ。

私は決してマリーテレーズが安らかな穏やかな、そして全てを許して死んでいったわけではないと思うのです。

>20代はもちろん、幸せになりたくて、それは必ずしも目標・結婚!ではなかったですけどね(笑)

幸せって人によって違いますよね。

楓は、自分が一番能力を発揮するときが幸せを感じます。

それを他人の手柄にしてもいいんです。自分が納得できる結果、自分が期待した結果が現れればそれが幸せ。

主人との結婚生活の幸せを願うことはないかな。(苦笑)

>でもこれからは、マリーテレーズについては楓さまには一切おしゃべりしません!

そんなぁ。少しはヒントくださいな。
| 楓 | 2010/11/25 11:30 PM |

こんばんは楓様。
初めてこちらのページを拝見させて頂きます。
私はトマス・ゲインズバラが何故か大好きな専業主婦です。絵の知識などは全くありませんが、ゲインズバラの画像を探して、このページに辿り着きました。なんだか私の様なおばさんは場違いの様な気も致しますが、大変興味深く引き込まれてしまいました。一言お礼を申し上げたくて。ありがとうございます。一つお聞きしたいのですが、ゲインズバラの朝の散歩という肖像画はどの様に感じられますでしょうか?
私がゲインズバラを好きになったきっかけでもあります。なんだかわからないけれどとても惹かれます。何かご存知の事がありましたら教えて下さいますようお願い申し上げます。
| みーたん | 2015/06/17 10:01 PM |

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