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ナナの誕生 ドミ・モンド
エミール・ゾラの奇妙な男女3人による生活が描かれている「L'Assommoir 居酒屋」は、読むに耐えないほど、20年の歳月をかけて転落していく健気なジェルヴェール(1840〜1902)を描いていきます。今日は七夕ですね。七にちなみナナの物語へ続きます。

Nana. (Penguin Classics) / Emile Zola<br />
はじまりは「ルーゴン=マッカール叢書」です。父親が狂死したアデライード・フークと妻ルーゴンの死後にアルコール中毒者マッカールとのあいだに子孫が誕生し、この第7巻「居酒屋」のジェルヴェールが、マッカールの血筋となっている物語です。悪い因子とされる血筋は、第9巻、第13巻 ジェルミナール(息子)へと引き継がれていきます。

ジェルヴェールは、前夫と夫と、夫とのあいだに生まれた子供たちと、貧困の日々を送ります。彼女は、洗濯女として労働し、グート・ドル街の六階立てのアパルトメントに憧れます。

「La Toilette」(身づくろい 1879)  アンリ・ジェルベクス(Henri Gervex 1852-1929)この時代、オスマン男爵は1852年に、不潔な中世から近代都市へと整備し、詩人のボードレールは「モデリニテ 近代性」と表現しました。百貨店、オートクチュールメゾン、街路樹に、ルーブル美術館、ヴァンドーム広場、そして7階建てまで(すべての建築物)と規制されたバルコンがあるアパルトメントに住む優雅な人々。ですが、オスマン計画は、労働者階級には、なにももたらすことはなかったようです。

ようやくお金が貯まり、ジェルヴェールはグート・ドル街のマンションの一階の店舗に眼の覚めるほど美しい店、青い看板に黄色い文字で「高級洗濯所」を持つことになります。
−−−−−あの文無しの女が、青い店を持つなんて。


Henri Gervex  Nana


2011 追記 右上の作品画像のアンリ・ジェルベクス画は「身づくろい」で、「ナナ」はこちらでした!

マネ 鏡の前 Before the Mirror, Edouard Manet, (1876)ジェルヴェーズの仕事も女性としても、その優越感は高まり、それが身を滅ぼすようになります。居候の主人が二人に、手抜きの仕事は、最後に得体のしれない食べ物まで口にする生活となるのです。そして15歳になったアンナは、父親に殴られてばかり。見返りのない「馬鹿な真似」をすることを決してせずに、悪賢く男の子と遊ぶ女の子。

前夫と夫と暮らすジェルヴェールのもとに生まれ育ったアンナ。彼女の通り名は「ナナ」。ゾラの「ルーゴン=マッカール叢書」第9巻の「ナナ」へと続きます。

ナナは女優として、社交界で話題になり、ミュファ伯爵は彼女の美しさに魅かれていくのです。下層階級の女性の典型がナナであり、モンドからは軽蔑されながらも、紳士たちを破滅させ、貴婦人たちを堕落させていくのです。

ただ、ナナの時代は、ラ・ファロワーズが「ナナのパトロンとして破産する名誉がほしい」といっているように、この時代は紳士の身だしなみのひとつとして、「ドミ・モンデーヌのパトロン」があり、全財産を使い果たすことは「モダン」であったのです。驚きです。

ミュファ伯爵だけではなく、「娼婦の栄光と悲惨」のニュシンゲン男爵や、「従妹ベット」のユロ男爵も同様に、資産に固執しないというのが一つの虚栄だったのですね。

このゾラの小説からインスピレーションを受けて描いているエドゥアール・マネ(Edouard Manet, 1832-1883)の「ナナ」(1877)の後ろに描かれている日本屏風の鶴はジャポニズムというより、寓意的に表しています。「鶴 グリュ」とは娼婦のこと。

Edouard Manet, Nana, 1877シュミーズ、ドロワーヌを重ね、サテンのコルセット、ペチコートをつけたナナは、贅沢な刺繍入りの青いストッキングを身に着けています。ナナの視界に入らずに近くにいるのはミュファ伯爵でしょうか。物語の中でナナが肉体で支配する男性を象徴しているようです。絵のモデルは、オランジュ公の庇護を受けていたシトロン(アンリエット・オゼール)。

ゾラのナナは絵画だけではなく、マリウス・コンスタン(1925年生まれ)が、「ナナ・シンフォニー」を作曲し1976年、パリ・オペラ座パレガルニエ・ホールで、振付をローラン・プティ、脚本はエドモンド=シャルル・ルーで上演されました。管弦楽初演は1980年ブザンソン音楽祭で行われてます。

フランスのこの時代の娼婦というのは、お針子や花売りの娘などだけではなく、教育も身分もある女性も多かったのです。プチ・ブルジョワ、体面を保てないブルジョワ、バレリーナ、オペラ歌手、離婚した女性などが、服飾、装飾の商人たちの口利きで、ル・モンドにデビューをしたのです。

最初からドミ・モンドにデビューする女性たちやお針子のような売春婦などから公娼といわれる高級娼婦まで「娼婦」には格付けがあります。名のあるカフェ・アングルやル・モンドーナのエステル・ギモンが有名にしたトルトーニに出入りできる高級娼婦も限定されていました。

メリー・ウィドウレハールの「メリー・ウィドウ」 Die Lustige Witweは1905年12月30日、ウィーンで誕生しました。パリ万博が開催された1900年頃の華やかなレストラン・バー・マキシムは、ロロやドドやジュジュらのグリセットが、ハンナのパーティに乗り込んできて、陽気にシャンソンを歌う。それも時代風俗の象徴です。


グリセット(grisette)とは売春婦・娼婦たちをさし、髪結い、マニキュアリスト、ピアノ教師などの女性は「ロレット」とよばれていましたが、このロレットという呼称は「高級な浮かれ女性」という意味がこめられているのです。クルティザンヌというのは娼婦ではなく、家柄、身分には無縁の生まれで、資産だけが令嬢と同様である女性を指す言葉です。「グランド・オリゾンタール」というのが、豪奢な売春婦をさしますが、ナナのようなドミ・モンドーナというのが、社交界とつながりがある高級娼婦なのです。

MarieDuplessis Painting by Camille Roqueplan (1803-1855) 引用:Wikiquote デュマの恋人で、椿姫のモデルとなった高級娼婦マリー・デュプレシス(アルフォンシーヌ・プレシス, 1824−1847)、ヴェルディは、オペラを作曲するにあたって恋人ジュゼピーナから、「ラ・トラヴィアータ」が誕生したともいわれていますが、モンドに招かれる芸術家たちとの恋もあったわけです。


公娼というと、パイヴァ侯爵夫人、ニノン・ド・ランクロでしょうか。

ニノン・ド・ランクロ実在した17世紀の夜の貴婦人ニノン・ド・ランクロ(Ninon de Lenclos 1620-1750)は、こんな言葉を残しています。

「目を奪うほど美しいものが、いつも善いものとは限らない。しかし、善いものはいつでも美しい。」

「恋愛においては、恋したふりをする人のほうが、本当に恋しているよりも、ずっとうまく成功する」

マタ・ハリまた、美貌と才覚をもったマルガレータ・ヘールトロイダ・ツェレ(Margaretha Geertruida Zelle)がいます。

彼女は、マタ・ハリと呼ばれた踊り子であり高級娼婦でもあったのです。


Marquise de Païvaパイヴァ侯爵夫人(Marquise de Paiva 1819−1884)は、ドイツの宰相ヴィスマルクの友人であるドンネルスマルク伯爵がパトロンです。

彼女たち公娼、ドミ・モンドーナが亡くなると、その資産を噂するのが、「モンドの貴婦人たち」です。現在でも、アンティーク、オークション、美術館などで、彼女たちの装飾品のすばらしさを覗うことができます。

優雅で豪奢な高級娼婦たち。

1960年代から’70年代、パリで最高級売春宿を経営していたマダム・クロード(Grudet, Claude)の「madam〈Grudet, Claude」という本がありますが、娼婦を商業化した「館」の女主人が書き上げた書籍です。

つまり「性労働」と「性売買」という産業です。ですが、「慰安婦」という言葉を決して忘れてはなりませんよね。

ナヌムの家

専ら軍人に対する売春に従事した女性たち。この慰安婦は「韓国」だけではなく、この日本にも、そして各国にも存在しています。ナナのような社会の表舞台にたつために、「のしあがる」ためではありません。強要、強制の「性の奴隷」にされたわけですから。

ナナは、「性と肉体と美貌」を武器に、男性を奴隷にした一人でしたが、天然痘で醜く死んでいきます。母親ジェルヴェールの惨めな亡くなりかたと同様に。

成り上がり、上流社会を破壊させる凄まじさがあったにもかかわらず、高級娼婦は決して正式に認められない存在だったのです。

ドミ・モンドと正反対の光のモンドの世界では、カメラマンのセベルジェ三兄弟(ジュール、ジャン、アルベール)のうち、1909年から1939年の間に撮影したものがあります。セベルジェ兄弟は1909年、雑誌「ラ・モード・プラティック」の経営者、ド・ブルテル夫人の依頼ので、デザイナーの最新作を紹介するためにパリ郊外の競馬場、ブローニュの森を生き生きと闊歩するフランス上流社会の女性の姿を撮影しています。

http://www.geocities.jp/coutesans/0enter.html
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